美容室・理容室専門の税理士 山本 佳

日付がない領収書は経費になりますか?

日付のない領収書

 

 

税理士の山本です。

 

 

 

「もらった領収書に日付が書かれていないんですが、これって経費になりますか?」

 

 

 

オーナー様からこんなご質問をいただきました。

 

 

 

お店の人が手書きをしてくれた領収書の日付が空欄だった。。。

 

 

 

経営者あるあるの1つだと思います。

 

 

 

まず結論からお伝えすると、経費にできます。

 

 

 

日付がないことをもって、その領収書を経費にすることができない。ということはありません。

 

 

 

日付の記載がないという問題はあるにせよ、

 

 

 

事実にもとづいて発行された領収書であれば、それはそれで「有効な領収書」だからです。

 

 

 

ただ、そのままにしておいてもOKかというと、そうではありません。

 

 

 

次のどちらかの対応はとってください(ひと手間加えてください)。

 

 

 

それが、①再発行してもらう、②自分でメモ書きをしておく。この2つです。

 

 

①再発行してもらう

 

 

 

まず、可能であれば、再発行をしてもらいましょう。

 

 

 

「可能であれば」というのは、「よく行くお店や、近くにあるお店であれば」という意味です。

 

 

 

そうではなく、たまたま行ったお店や、遠くにあるお店などである場合には、

 

 

 

わざわざ再発行してもらいに行くのも手間ですよね。

 

 

 

そういったときは、次の②の対応となります。

 

 

 

②自分でメモ書きしておく

 

 

 

①再発行してもらうがムリそうであれば、自分でメモ書きするようにしましょう。

 

 

 

日付の記載が無いのであれば、日付をメモ書きします。

 

 

 

ここでのポイントは、

 

 

 

「領収書の日付欄に、直接書くのはNG!」

 

 

 

ということ。

 

 

 

なぜなら、領収書は「おカネを受け取った人」が、その証拠として発行する書類だからです。

 

 

 

それを「おカネを支払った人」が書いたとなると、文書偽造の疑いをかけられても文句は言えません。

 

 

 

言い方を変えると、

 

 

 

税務署から「領収書そのものを偽造したんじゃないか?」と疑われる可能性がでてきてしまうということ。

 

 

 

それを避けるために、領収書の日付欄以外の個所に、メモ書きすることをおすすめします。

 

 

 

 

 【日付が思い出せないときは?】

 

なお、「ど~しても日付が思い出せない!」という方もいらっしゃるかと思いますが、

 

まずは、カレンダーや手帳などを眺めて、なんとか「正しい日付」を思い出したいところです。

 

それでも思い出せなかったときは、

 

おおよその「年・月」くらいまでは絞り込んでメモ書きしておきましょう(「2019年12月下旬)など。

 

 

 

 

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税理士の山本 佳です。千葉・東京を中心に、美容室・理容室の経営者の方々へ、税務顧問サービス・融資サポートを行っています。美容室・理容室の顧問契約、開業や融資でお悩みの方は、ご相談ください。
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