美容室・理容室専門の税理士 山本 佳

銀行は、あなたのお店の決算書をもらったらどうするのか

美容室の決算書のコピーをもらったら

 

 

 

 

税理士の山本です。

 

 

 

 

 

「決算書のコピーを1部いただけませんか?」

 

 

 

 

 

決算が終わると、銀行からこう言われた経験があるかと思います。

 

 

 

 

 

そもそも銀行は、

 

 

 

 

 

決算書をもらったら、その後どうするかご存知でしょうか?

 

 

 

 

 

1.まずは登録

 

 

 

銀行は、オーナーさんから決算書をもらったら、

 

 

 

 

 

その決算書を銀行のシステムに登録する作業をしています。

 

 

 

 

 

その登録作業では、

 

 

 

 

 

 

決算書(損益計算書・貸借対照表など)をはじめとして、

 

 

 

 

 

オーナーさんのご家族に関する情報でしたり、

 

 

 

 

 

オーナーさん個人が所有する資産の情報でしたり、

 

 

 

 

 

その美容室の情報を、幅広くデータとして登録していきます。

 

 

 

 

2.期限もある

 

 

また、銀行では、そのデータの登録期限もあります。

 

 

 

 

期限がないと、

 

 

 

 

 

もらった決算書をいつまでもデータにしなかったり、

 

 

 

 

 

忘れてしまうケースもあるからです。

 

 

 

 

3.そして「格付け」

 

 

 

そして、データを銀行のシステムに登録した後に行うのが、

 

 

 

 

 

いわゆる「格付け」です。

 

 

 

 

 

 

「格付け」とは、

 

 

 

 

 

 

登録したデータをもとにして、ランク付けをすること。

 

 

 

 

 

この格付けが、借入額、金利などの基準になります。

 

 

 

 

 

ある銀行では、その格付けを決算月の4ヶ月以内に行う必要があるそうです。

 

 

 

 

 

全体のイメージをお伝えすると、

 

 

 

 

 

①「決算から2か月以内」

 

 

・・・3月決算だとすると、その2ヶ月後の5月末に、お店が決算申告

 

 

 

②「3か月以内」

 

 

・・・決算申告後1ヶ月以内に決算書のコピーをもらい、データ登録

 

 

 

③「4か月以内」

 

 

・・・データをもらったら、残りの1ヶ月で格付け

 

 

こういうスケジュールなので、

 

 

 

 

 

決算の申告が終わった頃に

 

 

 

 

 

「決算書のコピーを1部いただけませんか?」

 

 

 

 

 

と銀行が言ってくるんですね。

 

 

 

 

 

※銀行さんとしては、

 

 

早く格付けをして、融資の営業をどんどんしていきたいという狙いがあるからです

 

 

 

 

4.ちなみに

 

 

格付けの期限を過ぎてしまうと、大変だそうです。

 

 

 

 

 

銀行の本社では、モニタリングをしているため、

 

 

 

 

 

決算書を集めるのが遅れると、支店の評価に響くからです。

 

 

 

 

 

なので、支店長などの管理職は、鬼の形相。

 

 

 

 

 

銀行も、そんな事情があるんだなと、マメ知識程度に知っておいてください。

 

 

 

 

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税理士の山本 佳です。千葉・東京を中心に、美容室・理容室の経営者の方々へ、税務顧問サービス・融資サポートを行っています。美容室・理容室の顧問契約、開業や融資でお悩みの方は、ご相談ください。
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