美容室・理容室専門の税理士 山本 佳

資本金の金額は、融資に関係あるでしょうか?

増資と融資

 

 

税理士の山本です。

 

 

 

 

「資本金を大きくした方が融資が受けやすいですか?」

 

 

 

 

時々、お客様から、このご質問を頂きます。

 

 

 

 

まず、結論からお伝えすると、

 

 

 

 

 

資本金の大小と、融資の審査は、関係ありません。

 

 

 

 

 

資本金が大きいから融資を受けやすいとか、

 

 

 

 

 

逆に、資本金が小さいから融資が受けにくいということもありません。

 

 

 

 

なぜかというと、

 

 

 

 

 

資本金の大小は、

 

 

 

 

 

その会社の実力(返済能力)を表しているわけではないからです。

 

 

 

 

 

銀行融資の審査のベースは、

 

 

 

 

 

「返済能力があるか否か。」です。

 

 

 

 

 

資本金が1億、10億、100億の会社でも、

 

 

 

 

 

赤字であれば返済能力はないと判断しますし、

 

 

 

 

 

資本金が10万円の会社でも、

 

 

 

 

きちんと利益をあげていれば、返済能力はあると銀行は判断します。

 

 

 

 

ですので、

 

 

 

 

 

資本金の大小と、融資審査は関係ありませんので、ご安心ください。

 

 

 

1.ただし、債務超過のときは

 

 

なお、銀行から、

 

 

 

 

「増資(資本金を増やす)してくれれば、融資を検討します。」

 

 

 

 

と言われることがあります。

 

 

 

 

 

実はこれ、「債務超過」と関係があります。

 

 

 

 

銀行によっては、

 

 

 

 

「債務超過かどうか。」

 

 

 

 

この審査基準を設けていることがあるからです。

 

 

 

 

もし、この基準にひっかかり審査が前に進まない場合、

 

 

 

 

増資することによって債務超過を解消してくれれば、

 

 

 

 

審査を前に進めることができるということです。

 

 

 

 

 

もちろん、増資により債務超過を解消したとしても、

 

 

 

 

そのあとに、直近の経営成績によって

 

 

 

 

「返済能力があるか否か。」を審査されます。

 

 

 

 

 

※「債務超過」は、過去の赤字の累積が、

 

 

 

資本金を上回っていることを意味します。

 

 

 

 

つまり、その会社が設立から現在まで、

 

 

 

 

トータルで1円の利益も上げることが出来ず、

 

 

 

 

赤字体質であることを、最も客観的に示しているため、

 

 

 

 

銀行は融資に後ろ向きになります。

 

 

 

2.まとめ

 

 

「資本金を大きくした方が融資が受けやすいですか?」

 

 

 

 

結論からお伝えすると、

 

 

 

 

①資本金の大小と融資審査は、関係ありません。

 

 

 

 

②ですが、「債務超過」の場合、

 

 

 

 

増資(資本金の増加)による債務超過の解消を、提案されることがありますと。

 

 

 

 

マメ知識として、知っておいてください。

 

 

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税理士の山本 佳です。千葉・東京を中心に、美容室・理容室の経営者の方々へ、税務顧問サービス・融資サポートを行っています。美容室・理容室の顧問契約、開業や融資でお悩みの方は、ご相談ください。
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