税理士の山本です。
新規のお客様の申告書を見ていると
会計処理で「もったいないな。。。」と思うことがあります。
その1つがリース契約。
タカラのユメシャンなどの美容機器を、リースで購入するケースってあると思います。
こういったリース契約にはいろいろ種類があるのですが、
リース契約では、大きく分けて2つの会計処理が認められています。
①資産計上した上で、減価償却して費用計上する方法
②毎月支払うリース料を費用計上する方法
どちらも費用に計上する額は同じなので、
全体として見ればに「利益」が変わることはありません。
ここで変わるのは「銀行評価」。
先日お話をお伺いしたオーナーさんは、
前者の資産を計上する方法で会計処理が行われていました。
私だったらその方法は採用しません。
後者の毎月のリース料を費用計上する方法を選ぶ。
なぜそうするのか?
前者の会計処理をすると利益は変わりませんが、
貸借対照表の数値が変わるので、自己資本比率などの指標が悪くなるからです。
つまり、銀行の評価が悪くなるということです。
会計処理は、2以上の方法の中から選択することが認められているものもありますが、
どちらを採用するかで銀行評価が変わるという事実は、あまり知られていません。
どっちも、タカラのユメシャンを買っているだけなのに、銀行評価が変わると。
銀行評価が変われば、利率など融資条件も変わってきます。
税理士だからこそ言えることですが、
銀行評価を気にして決算書を作っている税理士って、実はなかなかいません。
(税金のことばかり気にする税理士は、腐るほどいますが)
銀行の格付けがどうなるかは、中小企業にとっては死活問題なのに。
まあ、何にせよ。今回覚えておいて欲しいのは、リース取引は資産計上しないで欲しいということ。
あとは、税理士は慎重に選んで欲しいということ。
「うちの決算書は大丈夫かな?」
と気になったオーナーさんは、決算書を確認させていただきます。
お気軽にご連絡くださいね。
kei
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