税理士の山本です。
節税は、大事です。
余裕資金が増えるので、私は大賛成です(脱税は、猛反対です)。
節税の目的の1つは、「余裕資金を増やすこと」にありますよね。
しかし、ぜひ知っておいてください。
「しなくてもいい節税は、逆に経営を悪化させます。」
なにそれ?ですよね。
「しなくてもいい節税」とは、
払う税金を少なくするために、
「事業に必要のない」旅行や飲み食いをしたり、高級な社用車を買ったりすることです。
あなたもやっていませんか?
実は、この結果として、経営が悪化していることをご存知でしょうか?
なぜか?
「しなくてもいい節税」を行うと、
①「節税をしているにも関わらず、現金が減る。」
②「銀行評価が落ちる可能性が高まる。」
この2つにより、経営が悪化しています。
1.「節税をしているにも関わらず、現金が減る」
節税の目的は、「余裕資金を増やすこと」にあるにもかかわらず、
むしろ節税によって余裕資金が減ることになります。
「お金を貯めるには、税金を払うのが1番の近道?」の記事を参照していただければと思いますが、
これでは、本末転倒ですよね。
2.「銀行評価が落ちる可能性が高まる」
「しなくてもいい節税」を行うと、見栄えの悪い決算書になる傾向があります。
経費がふくらみ、事業に必要のない資産が増えるからです。
見栄えの悪い決算書になると、どんなリスクがあるのか?
それは、「いざというとき、銀行が融資してくれないかもしれない」というリスクです。
*自分たちが貸したお金が、事業に必要のない高級車を買うお金に使われると思ったら、
銀行さんも貸し渋りますよね。
3.まとめ
以上2つの理由で、
「しなくてもいい節税は、逆に経営を悪化させます。」
という冒頭のお話しにつながります。
事業をしていたら、いつ資金繰りがきつくなるかわかりませんし、
お金が無くなったら終わりです。
会社にできるだけ資金を残すことは、事業を継続させる上で本当に大事です。
「自分はしなくてもいい節税によって、会社の経営を悪化させてないかな?」
と、決算のタイミングなど、年に1度は、チェックしてみてください。
kei
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