税理士の山本です。
一般的によく「資金繰りの管理は大切だ」と言われていますが、
そもそも、なぜ大切なのでしょうか?
資金繰りとは、日々のお金のやりくりのことです。
お金のやりくりが上手くいかない、ということは、支払いが出来なくなるということ。
ディーラーさんへの代金を支払えなければ、薬剤を売ってくれなくなります。
また、銀行へ返済できなければ、担保物件を処分されたり、個人保証の履行を請求されたりします。
そうなれば、お店は倒産せざるを得ません。
これだけでも、「資金繰りの管理は大切」ということにご納得いただけるとは思います。
しかし、私が「資金繰りの管理は大切」と考える理由は他にもあります。
それは、
「資金繰りが悪い」=「お店の競争力が低下する」=「利益が減少する」
と考えているからです。
なぜかというと、資金繰りを悪化させる原因のひとつに棚卸資産(薬剤などの在庫)の増加があります。
棚卸資産が増えるとどうなるでしょうか?
モノが増えれば、当然、保管場所が必要になります。
保管場所が増えればそれだけ保管代がかかりますね。
また、バックヤードにモノが溢れていると、出荷のときに探し出すための時間がかかります。
もっとひどくなって通路にまでモノが溢れていたら、出荷作業がやりにくくなります。
つまり、作業効率が落ちるということ。
作業効率が落ちると、注文を受けてからお客様に提供するまでに余計な時間がかかります。
つまり、サービスの質の低下を招きます。
それに、どんどんモノが増えていったら、最後はセールで処分するしかなくなります。
そうすると、セールでは定価の半額などで投げ売りをしますので、利益率が大幅に悪化します。
このように、資金繰りの悪化は、
その原因となっているもの(今回であれは、商品在庫)を通じて、
お店の競争力低下や利益率の低下に結びつく可能性があるのです。
というわけで、
「資金繰り悪化による倒産を防ぐため」
「お店の競争力の維持、向上のため」
に、「資金繰りの管理は大切」なのです。
kei
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