3月は、銀行の決算月、
9月は、銀行の中間決算月に当たります。
銀行本部は、1年間の営業目標(ノルマ)を現場である各支店に課し、
3月・9月は、そのノルマの締め月のため、
各支店は、総力をあげて目標達成に向けて営業を行います。
もちろん彼らは、3月と9月以外も営業しているわけですが、
やはり締め月である3月と9月は、
融資交渉をする私から見ても、明らかに目の色が違います。
本部から支店に課されるノルマの種類は、
投資信託、クレジットカード、預金、保険など各項目にわかれますが、
その中には当然、「融資金額」も含まれています。
支店に課されるノルマは、
非常に高く、達成は容易ではありません。
「最低でも、自分の給料分を金利で稼ぎなさい。」
ある銀行の管理職は、
部下である銀行員に、こう指導しているそうです。
彼らの年収が500万円、
融資金利の平均が1.5%としたら、
500万円÷1.5%=3億3千万円。
この融資金額を1年で達成することが、
彼らの最低条件、ノルマになります。
もちろん、実際には、
毎年これよりはるかに多くのノルマが課されていますので、
3月、9月までに達成することはまずなく、
足りない分を何とかしようと駆け回ります。
では、そこから何が見えてくるか。
ぜひ、知っておいてください。
「3月・9月は、他の月より融資が受けやすいです。」
本部からの強いプレッシャーの下では、
普段、なかなか融資が出来ない案件でも、
「普段なら融資を謝絶するんだけど、数字が足りないから融資を検討しよう。」
と銀行さんが判断することは、本当によくあります。
※実際、私の携帯に、
「あの案件、この前は融資を謝絶しましたが、数字が足りないので融資を検討したいです!」
こんな電話があるくらいです。
「再検討するくらいなら、はじめから融資してくれ!」
と性格が激ワルな私は、思ったわけですが、
実際に融資が下りたので、ありがたい限りです。
1度銀行から融資を断られた場合でも、
3月や9月に相談をすると、
以前の状況と変化がなくても、融資が下りることがあります。
お金を借りる側の私たちの戦略として、
そして、資金調達のテクニックの1つとして、
「3月・9月は、他の月より融資が受けやすい。」
ということは、ぜひ知っておいてください。
あなたの成功を、いつも応援しています。
kei
最新記事 by kei (全て見る)
- 【ただいま、新規顧問契約のお申込みを停止させていただいております】 - 2021年11月25日
- 経済産業省より、「月次支援金のリーフレット・詳細」が公表されました!【一時支援金・第2弾】 - 2021年5月19日
- 山武市中小企業緊急支援給付金【山武市の理美容業のオーナー様へ・市独自の給付】 - 2021年5月17日