先日、銀行さんと飲む機会があったので、
せっかくなので、美容室にどんなイメージを持っているのか聞いてみました。
彼らが持っているイメージをまとめると、次の4つです。
1.美容室は、設備資金の貸し先(得意先)
2.運転資金がいらない業種
3.スタッフの採用力と育成力が、業績拡大に直結する
4.新規開業がしやすく、競争が激しい業界である
1.美容室は、設備資金の貸し先(得意先)
銀行さんは、美容室を設備資金の貸し先(得意先)と見ているそうです。
新店舗オープンだけでなく、
競争力維持のために、定期的な店舗リニューアル等が必要であるため、
なおさら、設備資金が必要だと考えているとのこと。
2.運転資金がいらない業種
また、美容室は現金商売であり、
カードの入金などを除き、資金の後日回収がほとんどないこと。
そして、大量の店販商品を在庫として抱えることも少ないので、
「運転資金がいらない業種」
だと銀行さんは思っているそうです。
つまり、運転資金を貸す必要がない相手だと。
また、運転資金が必要な場合のほとんどが、
売上不振による赤字の補填だと思っているとのこと。
そのため、運転資金を申込む場合には、
資金を何に使うのかを明確に説明しないと、
「あ~この人、赤字の補填に来たんだな。」
と思うそうです。
※ここで裏の話をすると、
実は、黒字の会社には、
運転資金を積極的に貸し付けているという裏事情があります。
黒字でキャッシュに困っていない美容室にとって、
運転資金は「使わないお金」を意味します。
そのため、銀行としては、
①使わないのに借りてくれて、
②利息を払ってくれる、優良なお客様
なので、むしろ運転資金を借りて欲しいと思っていると。
黒字の場合は、必要のない運転資金を、有利な利率で貸して、
赤字で、本当に運転資金が必要な時は、
「美容室は現金商売なので、運転資金は必要ないですよね?」
という理由で断ることが多いと。
わかりやすい話ですよね。
ですので、ぜひ、黒字の時に運転資金を借りておいてください。
3.スタッフの採用力と育成力が、業績拡大に直結する
また銀行さんは、
人(スタッフ)の採用力と育成力が、
その美容室の業績拡大に直結すると認識しています。
そのため、
①技術力のあるスタッフはいるか
②技術力を高める研修は行われているか
③どのような採用活動をしていて、どんな採用実績があるのか
こんな点も銀行さんは見ているそうです。
4.新規開業がしやすく、競争が激しい業界
また、美容室の開業には、店舗の内外装など投資が必要ですが、
他の業種に比べると、初期投資額は少ない方だと思っているそうです。
そして、独立志向も高い業界であるため、
過当競争だと認識しているとのこと。
また、銀行さんの経験上、
そんな過当競争の中、勝ち抜いている美容室は、
スタッフさんの技術力だけでなく、
「接客態度(サービスの質)がずば抜けている。」
と感じることが多いとのこと。
なので、美容室を訪問する銀行さんは、
スタッフさんの接客態度など、お店の雰囲気を眺めて
サービスの質を確かめているそうです。
まとめ
まとめると、以上4点、
1.美容室は、設備資金の貸し先(得意先)
2.運転資金がいらない業種
3.スタッフの採用力と育成力が、業績拡大に直結する
4.新規開業がしやすく、競争が激しい業界である
「銀行員って、美容室に対してこんなイメージを持っているんだな。」
という点は、マメ知識程度に知っておいていただければと思います。
また、彼らと飲みに行くタイミングにでも、情報を聞き出してきますね。
あなたの成功を、いつも応援しています。
kei
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