税理士の山本です。
「信用保証協会は、どれくらいまで保証してくれますか?」
美容室のオーナーさんから、こんなご質問を頂きました。
いわゆる「保証枠」に関するご質問です。
まず、結論からお伝えすると、
制度としては、1企業あたり2億8,000万円が限度です。
うち、無担保で保証が受けられる限度は、8,000万円となっています。
では、どんな企業でも8,000万円まで保証が受けられるのか?
答えは「NO」です。
信用保証協会が1企業あたりに行う保証は、
①事業規模、②財務内容、③資金使途
の3つの材料をベースとして金額が決められます。
年商1億円の美容室であれば、
制度上は、無担保でMAX8,000万円の保証が受けられることになりますが、
実際ここまで保証を受けることはできません。
それでは、実務上、
無担保でどれくらい信用保証協会の保証を受けれているのか。
私の経験則でお話すると、
業績にもよりますが、おおむねの目安は、
「年商の30%前後(最大でも50%)」
と感じています。
年商1億円の美容室の場合、
制度上、8,000万円の保証が限度ですが、
実際は、3,000万円前後の保証が受けられる限度というイメージです。
※もちろん、業績が好調で、
年商の30%以上の保証を勝ち取っているオーナーさんもいらっしゃいます。
また、限度額を超えて信用保証協会の保証を希望する場合は、
担保の提供を求められるのが一般的です。
なお、意外と知られていないのですが、
直接、あるいは取引銀行経由で、
信用保証協会に保証余力を問い合わせることができます。
保証余力はもちろん、
新規保証を受けるための条件を聞くこともできます。
都道府県ごとの信用保証協会のウェブサイトを見れば、
相談窓口の案内がありますので、
実は、簡単に連絡をとることができます。
保証協会の枠がどれくらい残っているか、
目安を把握しているだけでも、
今後の店舗展開の戦略が変わってきます。
ぜひ、テクニックの1つとして、覚えておいていただければと思います。
kei
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