「住宅ローンを組むと、開業や2店舗目の借入に影響しますか?」
美容室のオーナーさんから、よくいただくご質問がこれです。
答えを先にお伝えすると、
「住宅ローンは、借入に影響します。」
ですが、
「現在、賃貸にお住まいの場合、
その賃貸物件の家賃と、住宅ローンの返済額が変わらなければ、
開業や2店舗目の借入に与える影響は、ほとんどありません。」
※あなたの生活コストが変わらないからです。
実は、個人も法人も、評価のベースは同じです。
銀行さんは、これを見ています。
「あなたに毎月、どれくらい返済資金があるか。」
融資は、この一言に集約されるといっても良いくらいです。
大切ですので、必ず覚えておいてください。
1.何を「返済資金」として見ているか
では、銀行さんが、何を「返済資金」として見ているかを簡単にお伝えすると、
①個人事業の場合は、
「毎月の利益」
②法人の場合は、
「毎月の利益」+「毎月の役員報酬」
つまり、「あなたが自由に使えるお金」である「利益」が、
返済資金として見られていると、知っておいてください。
2.あなたの「返済能力」を、どう評価しているか
次に、銀行さんがあなたの返済能力をどう評価しているかを、
ざっくりお伝えすると、
「利益(返済資金)」△「借入の返済額」△「あなたの生活費」
=「返済能力」
こう評価しています。
上の金額がプラスなら、まだ利益(返済資金)が残っているということですので、
銀行としては、そのプラスの範囲内であれば、新しい借入に応じてくれるということです。
※実際には、もっと複雑に評価がなされていますが、
イメージしやすいようにざっくりとご説明しています
3.まとめに
ここで、冒頭のご質問にもどると、
「住宅ローンを組むと、開業や2店舗目の借入に影響しますか?」
答えとしては、
「住宅ローンは、借入に影響します。」
ですが、
「現在、賃貸にお住まいの場合、
その賃貸物件の家賃と、住宅ローンの返済額が変わらなければ、
開業や2店舗目の借入に与える影響は、ほとんどありません。」
※あなたの生活コストが変わらないからです。
「ただし、利益を圧迫するくらい、
住宅ローンの返済額が多くなるなら、
融資が受けにくくなります。ご注意を。
あなたの成功を、いつも応援しています。
kei
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