美容室・理容室専門の税理士 山本 佳

銀行が融資したくなる決算書、3つの特徴

美容室と決算書

 

 

先日、銀行さんと融資の打ち合わせをしたのですが、

彼らがこんなことを言っていました。

 

 

「決算書や試算表をパッと見た時に、

この会社に融資したいなって思う会社があるんですよ。」

 

 

銀行さんが言っていた特徴をまとめると、次の3つです。

 

 

①「黒字である」

 

②「自己資本(純資産)がプラスである」

 

③「美容業(本業)と関係ない資産がないorあっても少ない」

 

 

①「黒字である」

 

まず1つめは、「黒字であること」。

 

わかりやすい理由ですよね。

 

 

加えて、きちんと減価償却費を計上していることも重要です。

 

 

※なお、黒字の金額を大きく見せるために、

 

わざと減価償却費を計上していない決算書や試算表をお見かけすることがありますが、

 

逆に、銀行評価が悪くなるのでお気を付けください。

 

 

②「自己資本(純資産)がプラスである」

 

2つめが「自己資本(純資産)がプラス」であること。

 

 

逆に、自己資本がマイナス、

 

つまり、債務超過であると、融資謝絶の可能性が高まります。

 

 

債務超過は、過去の赤字の累積が、

資本金を上回っていることを意味します。

 

 

つまり、その会社が設立から現在まで、

 

トータルで1円の利益も上げることが出来ず、

 

赤字体質であることを、最も客観的に示しているからです。

 

 

③「美容業(本業)と関係ない資産がないorあっても少ない」

 

 

また、意外と知られていないのですが、

 

「美容業(本業)と関係のない資産がないorあっても少ない。」

 

これが3つ目のポイントです。

 

 

 

有価証券、ゴルフ会員権、リゾート会員権、高級車、ヨットなど、

 

 

「こんな資産がなくても、きちんと事業できるんじゃないかな?」

 

 

と思ってしまうような資産のことです。

 

 

 

銀行さんは、これまでの経験則で、

 

 

「高級車などの購入に使うんじゃないかな?」

 

「本業に集中する気がないんじゃないかな?」

 

 

このように思ってしまい、融資に後ろ向きになるそうです。

 

 

まとめ

 

①「黒字である」

 

②「自己資本(純資産)がプラスである」

 

③「美容業(本業)と関係ない資産がないorあっても少ない」

 

 

以上3点が、

 

銀行が融資をしたくなる決算書の特徴です。

 

 

 

決算書は、社長さんの性格や考え方がそのまま反映されます。

 

決算書に遊びの資産がない、あるいは少ないということは、

 

その社長さんは、公私混同をせず、

 

事業に真正面から向き合っていることを物語っています。

 

 

こういう会社にこそ、無担保など、有利な条件で融資がしたいそうです。

 

長くお付き合いしていきたい、そう思うそうです。

 

 

銀行さんがそう思っているということを、

ぜひ、知っておいてください。

 

あなたの成功を、いつも応援しています。

 

The following two tabs change content below.

kei

税理士の山本 佳です。千葉・東京を中心に、美容室・理容室の経営者の方々へ、税務顧問サービス・融資サポートを行っています。美容室・理容室の顧問契約、開業や融資でお悩みの方は、ご相談ください。
モバイルバージョンを終了