税理士の山本です。
「流動比率」
よく出てくる財務指標の1つですが、
美容業を知らない専門家は、こんなアドバイスをします。
「流動比率を上げましょう!理想は200%ですね。」
※流動比率とは、流動資産÷流動負債で計算されます
よく分からなくても安心してください。
大した指標じゃありません。
もしあなたが、顧問税理士やコンサルタントのような専門家から
「流動比率を上げましょう!理想は200%ですね。」
このようなアドバイスを受けているなら、
その人は、美容業の財務のことを分かっていないと思ってください。
正直に言うと、顧問税理士を変えるべきです。
なぜかというと、
流動比率が高くても、資金繰りが良くなるとは限らないからです。
流動比率が高くても、資金繰りを苦しめているお店もたくさんあります。
シンプルですが、
流動比率を上げるためには、流動資産が多いほうがいいわけです。
ただ、流動資産には、売掛金や在庫など、
現金化されていない資産が含まれています。
流動比率を上げるなら、技術商品・店販商品などの在庫を増やせばいいわけですが、
在庫を増やせば、資金繰りは厳しくなりますよね。
だから、美容業において流動比率は、
高ければいいという指標ではありません。
むしろ、経営判断を誤らせる指標の1つです。
あなたの顧問税理士や担当コンサルタントが、
本当に財務のことを分かっているか確かめたいなら、こんな質問をしてみてください。
「流動比率って、どれくらいにすべきですか?」
多くの人は、
「150%〜200%以上」
と、教科書通りに答えるでしょう。
それは、
「美容業のことをよくわかっていません。」
といっているのと同じことです。
美容業は、特殊です。
美容業を知らない人の言葉に惑わされないように、
くれぐれもご注意ください。
kei
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