どの業界も同じかと思いますが、税理士業界も人手不足です。
特に、20代・30代の男性社員が不足しています。
我々の仕事は、お客様訪問を行う業種であることから、どうしても男性が必要となる場面が多いです。
*女性の担当者が一人でお客様のもとに訪問することは、一定のリスクがあるためですね
(お察しください)
そのため、規模が大きい事務所ほど、男性社員が必要となり、
以前よりハードルを下げて採用を行っている事務所が多いです。
傾向としては、
昔は
①2~3科目、科目合格をしている人
又は
②2~3年の業界経験がある人
であったのが、
現在は、
①簿記2級以上の資格を持っている人
又は
②新卒
という具合です。
ところで、職業柄、税理士業界を志望する方から相談を受けることがあります。
先日も、ある男子大学生からこんな質問を受けました。
「税理士業界は、今、就職しやすいと聞いてるんです。
新卒の切符を使わずに、税理士業界に就職しようと思うんですが、どう思いますか?
率直な意見を聞かせてください。」
若者の将来を左右するかもしれない質問です、真剣に答えました。
「将来、必ず税理士になるという覚悟がないなら、やめておいたほうが良いです。
就職活動をしっかりして、大企業に就職してください。
会計事務所は、大企業と比べたら、
福利厚生が整っているとは言えないし、労働組合もありません。
退職金もないところがほとんどですし、給与水準も比べものになりません、。」
自分で言ってて悲しくなりますが、現実です。
弁護士・司法書士・社会保険労務士などの業界も同様かと思いますが、
資格を前提とする業界は、
資格があるとないとでは、大きな差があります。
「信用力」「所得水準」「独立の選択肢」など、
資格が取れて初めて、大企業に就職した人と並べるか、
場合によっては、それを上回るメリットがでてきます。
税理士業界に入ろうと考えている男性の方は、
そのことを頭の片隅に入れておいていただきたいです。
話は戻って、
現在、税理士業界は、就職のハードルが下がっています。
ですが、それは、人が足りないという雇用する側の事情でしかありません。
税理士業界で長く働いていこうと考えている場合、
資格を取得できなければ、将来の可能性が制限されるという現実は、
どうか知っておいてください。
kei
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