通貨選択型は、赤信号です。
証券会社でよく販売されているのが「通貨選択型」の投資信託
投資信託のラインナップにこれを見つけたら、
赤信号だと思い、一旦止まっていただき、
本当に買っていいのかどうか深く考えてください
この「通貨選択型」の投資信託は、
通常の投資信託に、「高金利通貨」を組み合わせたものですね
投資対象の通貨よりも、金利の高い通貨で為替ヘッジを行うことにより、
高利回りを狙う商品というイメージです
*「為替ヘッジ」とは、将来の為替レートを現時点で確定させ、
決められた期日に、事前に確定させたレートで交換する取引をいいます
この「通貨選択型」の投資信託、
購入する時は、本当に気を付けていただければと思います
というのも
「商品設計が複雑、かつハイリスクな商品」であるためです
簡単に言うと、次の3つの要素により
「通貨選択型」投資信託の利益・損失が決まります
①「投資対象資産の損益」
・・・欧州ハイイールド債などが投資対象の金融商品としてラインナップされます
そもそも、ハイイールド債券などがハイリスクなものであるという事実はご存知ですよね?
②「投資対象資産の通貨」と「選択した通貨」の金利の差
・・・ブラジルレアルやトルコリラなど、高金利の通貨を選択するケースが多いですね
高金利通貨は、為替が大きく変動する傾向があるという事実はご存知ですよね?
③「選択した通貨」と「円」の為替差損益
・・・将来の為替相場がどう転ぶか予測するのは、難しいですよね?
以上3つです
この「通貨選択型」の投資信託を購入している方のうち、
上記3つのリスクを正確に把握したうえで、購入している方がどれくらいいるでしょうか?
「高利回りっていうから、銀行や証券会社の担当者に勧められるまま、購入しちゃたんだよね」
そういう方がほとんどではないでしょうか?
「自分で内容を理解できない(リスクを把握できない)金融商品は購入しない」
というのが、「あなたのお金を守る方法」だと考えていただきたいです
内容を理解できないまま購入するということは、リスクを把握できていないということです
投資したお金が、どのくらい下落する可能性があるのかわからないのに、
銀行や証券会社の担当者に言われるがまま投資をすること、
それは「投資」ではなく「ギャンブル」です
しかも、この「通貨選択型」の投資信託の中には、「毎月分配型」を組み合わせたものも珍しくありません
「高い分配金を、毎月得ることができますよ!」
なんていう営業トークで、銀行や証券会社の担当者から売り込みがあるはずです
高い分配金にひかれて手を出すと、痛い目に合う可能性があります
「自分で内容を理解できない(リスクを把握できない)金融商品は購入しない」
というのが、「あなたのお金を守る方法」だということを、
覚えておいていただきたいと思います
kei
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