税理士の山本です。
社員100名超、営業利益は数千万円。
多店舗展開を進める美容室のオーナー様が、ある仕事に毎月5時間かけている。
他のスタッフさんに任せるか、アウトソーシングした方が良いとオススメしましたが、
オーナー様は、「これは私の仕事なんです」とおっしゃる。
(ちなみに私はその仕事をやりません)
その仕事とは、、、
「スタッフ100名以上のタイムカードの集計と給与計算」
そのオーナー様は、
「これをやってきたから、今があると思っています」
とおっしゃる。
なぜ、そのオーナー様が給与計算にこだわるのか。
①タイムカードで遅刻したスタッフがいたら遅刻の理由を確認する。
すると「病院に行っていた」と報告を受ける。
オーナー様はその報告を受け、スタッフの健康状態を気にかけ声をかける。
②出勤時間が始業時間ギリギリで、以前より出勤が遅くなってきているスタッフがいる。
「モチベーションが下がっているのではないか?」
と思い声をかける。
③残業が多い店長がいたら、残業の理由を確認する。
店長から
「辞めたいという部下がいて、閉店後に相談を受けていた」
と報告を受ける。
そうやってタイムカードからスタッフさんの気持ちを感じ取り、
おかしいと思ったらすぐに声をかけるように心がけているとのこと。
多店舗展開が進み、社員が100名を超えていれば、
オーナー様は、自然とスタッフさんと顔を合わせる機会が減ってきます。
(新しく入った子の顔と名前が一致しないということも出てきますよね)
その時に少しでも社員の傾向を知る手段がタイムカードだと。
つまり、タイムカードを「経営」に活用なさっている。
これこそ経営者にしかできない仕事で、経営者がやるべき仕事に他なりません。
ただ、だからといって、
私はすべてのオーナー様に給与計算を勧めるわけではありません。
(私も自分ではやっていません)
何が正解か。何がベストなのかは、会社によって違うでしょう。
ですが、このオーナー様のこだわりを聞いて、
改めて「経営者がやらなければいけない仕事とは何か」を考えさせられました。
それでは。
kei
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