税理士の山本です。
銀行をはじめとした第三者から、融資を受けるときは、
「見せかけの低金利」に注意するようにしてください。
数字のトリックで低金利に見せて、貸付を行うケースは後を絶ちません。
特に注意してほしいのが「保証金」。
最近もありました。
「1年間の保証金50万円(償却あり、返還を要しないものとする)。」
こんな契約内容。
「償却され、返還されない?」
そう、戻ってこないんです。つまり、利息と同じですよね。
気を付けなければいけないのは、
「金利以外の表現で、実質的な金利を上げていること。」
こういう数字のトリックに注意していただきたいんです。
たとえば、
借入1億円、年利1.0%
1年分の保証金50万円(償却され、返還無し)
としたら、実質的な金利は、
①利息1,000,000円 年利1%
②保証金500,000円 利息に換算すると0.5%
③実質的な金利は、①+②で1.5%
といった負担になるんですね。
額面の金利と比べると、実に1.5倍です!
実に巧妙に、低金利であるかのように見せてくる人がいます。
あなたにどんなキャッシュ負担を強いる契約内容なのか?
本当に有利な契約内容なのか?
合理的な理由もなく市場金利より低い場合は、
まず何か裏が無いか疑ってかかってください。
もし、少しでも疑わしい場合は、契約書に印鑑を押す前に、
信頼できる弁護士に、法務の内容をチェックしてもらい
信頼できる税理士に、金利・税務・会計の内容をチェックしてもらうようにしてください。
あなたの成功を、いつも応援しています。
kei
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