税理士の山本です。
開業予定者の方から、融資のご相談時によくいただくご質問がこちら、
「設備資金と運転資金ってなんですか?」
なるほど、なるほど。
私も税理士やってなければ知りませんでした。
「サロンオープンに必要な費用(設備資金 + 運転資金) = 自己資金 + 銀行融資」
という計算のもとに、サロンオープンに必要な資金を調達する必要があるのですが、
融資申込時の創業計画書などの書類には、「設備資金」と「運転資金」の記載を求められるので、
これから開業なさる方は、ぜひこの2つの違いを把握しておいてください。
1.「設備資金」とは
設備資金とは、文字通りサロンの設備を購入するため、スポットで必要になる資金です。
美容室・理容室の開業でいうと、
・物件の保証金(敷金)
・店舗内外装の工事費
・美容器具(セット面・シャンプー台など)
・その他の設備(パソコン、机、ソファー、洗濯機など)
などなど、
サロンの美容器具を購入したり、店舗を改装したり、
机・ソファーなどの什器等を購入するための資金を設備資金いいます。
なお、銀行から設備資金の融資を受けるには、その設備に関する見積書などを必ず求められます。
2.「運転資金」とは
一方、運転資金とは、仕入先への支払、給与の支払いなど、
サロンの日常的な支払いのために必要な資金をいいます。
美容室・理容室の開業でいうと
・美容材料代
・テナント物件の家賃、礼金、仲介手数料
・広告宣伝費
・人材採用費
・リース料
などが該当します。
なお、運転資金は、設備資金とは違って、
業者さんからもらった見積書などの書面がないことがほとんどです。
つまり、「将来これくらいの支払いがでる予定です」と、自分で見積るのが運転資金です。
創業計画書などの書類には、
「運転資金を何に使いますか?」と融資担当者から質問されることに備えて、
その内容や金額について、具体的な根拠を添えて運転資金を記載していきましょう。
(銀行さんは、「金額の根拠」が大好物ですので、見せると喜びます)
3.まとめ
今回は、設備資金と運転資金の違いについて、お伝えさせていただきました。
設備資金は、スポットの支払いのため、運転資金は、日常的な支払いのため、
とイメージしていただけるといいかもしれません。
特に、2店舗目・3店舗目と、新店舗をオープンすることを目指される方は、
銀行融資が必要になるタイミングも増えていきますので、
この2つの違いをしっかり把握しておいてください。
あなたの成功を、いつも応援しています。
kei
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