税理士の山本です。
開業準備中の方から、質問されることが多い質問がこちら
「給料日は、いつにしたらいいですか?」
気になるところですよね。
まず、結論から、
「給料日をいつにするかは、自由です。」
ただし、気を付けていただきたいポイントが2つあります。
それが、
(1)「給与計算をするための日数は、何日欲しいか?」
(2)「手元現金が多い時は、いつか?」
この2点です。
(1)「給与計算をするための日数は、何日欲しいか?」
まず、(1)「給与計算をするための日数は、何日欲しいか?」
これは、給料の締め日と支払日(給料日)との間に、
何日の余裕を持っておくかということです。
実際に給料を支払うためには、給料計算しないといけません。
そして、その作業は、給料の締め日のあとに始まります。
なお、給与計算には、それなりに時間がかかります。
美容室であれば、歩合給のスタイリストさんも多いですし。
そうなると、今月の歩合給はいくらか、何時間働いたか、
ということを計算しないといけません。
そして、計算したら、給料を振り込むために銀行に行かないといけません。
そのため、この「給与計算→銀行振込」の作業を、
給料の締め日~支払日(給料日)までに終わらせるとなると、
「日数は、1日でも多いほうが望ましい!」
ということを覚えておいてください。
*10日~14日くらい空けていただくと、時間に余裕ができていいかなと思います
また、給料日は、「1度決めたら変えにくい」という特徴もあります。
スタッフさんからしたら、毎月給与日が違うようなお店では、働きたくないですよね。
そのため、給料日をコロコロ変えることは、むずかしいと思ってください
(2)「手元現金が多い時は、いつか?」
給料日の決め方、ポイントの2つ目は、
(2)「手元現金が多い時は、いつか?」です。
給与計算を行ったら、給料日に給料を支払わないといけません。
つまり、手元にお金がないといけないわけです。
なので、給料を支払う側からすると、
「できれば、現金がたくさんある時が給料日だとありがたいな~」
となりますよね。
なお、美容室は、現金商売ですから、
他の業種ほど、手元現金に大きな変動はありません。
あるとすれば、クレジット会社からの売上入金日は、
毎月現金が多くなるといったところでしょう。
この辺は、お店によってケースバイケースだと思いますので、
あなたのお店に置き換えていただいて、
「毎月、1番現金があるのはいつかな?」
という点を考えていただいて、
比較的現金が多い日を給料日にすると、キャッシュフローに余裕が生まれると思います。
以上2点です。
(1)「給与計算をするための日数は、何日欲しいか?」
→10日~14日くらい空けていただくと、時間に余裕ができていいかなと思います。
(2)「手元現金が多い時は、いつか?」
現金が多い日を給料日にすると、キャッシュフローに余裕が生まれると思います。
資金繰りは、経営において非常に重要です。
この2点を考慮して、あなたのお店に合った給料日を設定してみてくださいね。
なお、私の感覚として多いパターンは、
①締日が末日で、給料日が翌月15日であるとか(3月31日締め→4月15日払い)
②締日が10日で、給料日が当月25日(4月10日締め→4月25日払い)
などかなと思います。
kei
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