税理士の山本です。
美容室の開業時に、有利な金融機関を知っていますか?
「銀行なんてどこも一緒なんじゃないの?」
はじめての開業を検討なさっている方とお話をするときに、
よく聞く声がこちらです。
実は、全く違います。
「開業時の融資を受ける金融機関をどこにするか?」
それによって、美容室のスタートアップが全く変わってきます。
ぜひ、覚えておいてほしい点です。
「日本政策金融公庫」がベスト
開業時に融資を受けるのに、千葉県内でベストな金融機関はどこか。
それは、
「日本政策金融公庫」
おそらく、この1択になると思います(お国の金融機関です)。
その理由は、他の金融機関と比べて、次のようなメリットがあるからです。
①「手続きが簡便で、融資が早い」
②「営業許可証の提出時期が、融資の実行後でもよい」
メリット①「手続きが簡便で、融資が早い」
公庫は、お国の融資機関であるため、全国どこでも同じ提出書式と基準で審査が進みますし、
いちげんさんにも優しいです。
一方、公庫以外の金融機関は、
民間の融資機関であるため、融資を受ける銀行によって提出書式・基準が違いますし、
いちげんさんには、あまり優しくないです。
また、審査は、銀行と信用保証協会のダブルの審査が行われるため、
手続きも多いんですね。
だから、公庫の方が「手続きが簡単で、融資が早い」という傾向があるので、有利です。
メリット②「営業許可証の提出時期が、融資の実行後でもよい」
実は、公庫以外の銀行では、
融資前に営業許可証を信用保証協会へ提出することが求められ、
許可取得の確認ができないと融資が行われません。
つまり、
「美容室の開業前後のタイミングでお金が入る」ということです。
これでは、お店の内装工事などの支払いができないので困りますよね。
開業資金は、内装や設備を含めて通常1,000万以上かかるのに、
自己資金で一時的にすべて賄うのはつらいものがあります。
また、もし万が一、融資の審査に落ちた場合どうなるか?
内装工事業者への支払ができないため、お店も準備できません。
つまり、営業許可の申請すらできないという最悪の事態にもなりかねません。
公庫以外の銀行の場合は、こんなリスクもあるんですね。
以上2点のメリットがあるため、
美容室の開業時の融資は、「日本政策金融公庫」が有利になるという点は、
覚えておいていただいても損はありません。
「開業時の融資を受ける金融機関をどこにするか?」
それによって、美容室のスタートアップが全く変わってきます。
あなたの夢を実現するためには、しっかりした準備が必要です。
より早く、そして、確実な金融機関のチョイスしてください。
kei
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