税理士の山本です。
損益計算書(PL)は、
オーナーさんとスタッフさんの日々の活動の結果ですから、
共同で作り上げていると言えます。
これに対して、
貸借対照表(BS)は、オーナーさんの判断によるところが大きいです。
新規出店を行うかどうか、融資を行うかどうか、増資するかどうか。
こういったことは、スタッフさんに相談する事はあっても、
最後に決断するのはオーナーさんです。
そのため、
貸借対照表には、オーナーさんの考え(趣味)が色濃く表れます。
BSで、特にお気を付けいただきたいのが、
「有価証券」・「リゾート会員権」・「ゴルフ会員権」など、
本業である理美容業以外の投資に回されている資金を示す科目です。
こういった本業以外の投資というのは、事業活動に直接貢献しないと考えられるものがほとんど。
「有価証券」・・・オーナーさんは、金融投資がお好きなのかな?
「リゾート会員権」・・・オーナーさんが、個人的に遊ぶための施設が欲しかったのかな?
などと推測されてしまいますので、本業以外の資産は少ないほうがベターです。
また、本業に関係のない投資に資金を回していることは、
資金繰りを悪化させる原因です。
資金繰りが苦しい場合、投資等に多額の資金をつぎこんでいないかをチェックする必要があります。
本業に必要ないものであれば、思い切って処分することが大切です。
その処分した資金を本業に回すことにより、さらに本業で利益を上げることが出来るとともに、
資金繰り改善の効果があるためです。
貸借対照表には、オーナーさんの考え(趣味)が色濃く表れます。
ぜひ、ムダなものが無いかどうか、チェックしてみて下さい。
kei
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