税理士の山本です。
資本金と借入金。
お店の資金調達の手段という点では、どちらも一緒ですが、
資本金と借入金には、いくつか違いがありますので、
念のため知っておいてください。
1.資本金は返さなくていい
資本金は、借入金と違って、
「返済しなくていいお金」です。
借入が返済期日を迎えると、待ったなしに引落しがかかるのに対し、
資本金であれば返済期日もありませんし、もちろん引落もなし。
だからこそ、安定的な経営を行っていくために、
資本金(自己資金)は欠かせないものと言えます。
2.出資により経営に影響力を行使できる
また、資本金=出資ということですので、
持株比率に応じた経営権を持つことができます。
※出資して株主になれば、経営に口を出すことができるということです
一方、借入金は、出資と異なり、原則として経営権に影響を及ぼしません。
※ただ、借入に依存した財務状態になると、銀行に口を出されることになります
3.配当金と利息
借入金が、銀行に対して「利息」を支払うのに対し、
資本金は、株主に対して「配当金」を払っても良いですし、払わなくてもいいです。
※中小企業の場合、配当を払わないことが一般的です
4.まとめに
また、資本金は、簡単に増やしたり減らしたりすることができません。
登記手続が必要で、登録免許税や司法書士に依頼すると手数料がかかります。
そういった点も、借入との違いと言えます。
「借入金」と「資本金」。
この2つの資金の性格を考えて、
財務上のスコアを健全に保ちながら、資金調達をなさってください。
kei
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