数字のからくり、騙されないように。
よく芸能人がお店を経営して、「年商〇億円です!」と言って、
周りの出演者が「えー、すごーい!」と驚くという演出があると思います
さて、この「年商〇億円」、はたして凄いんでしょうか?
今日もテレビで見たのですが、この演出に騙されないようにしたいものですね
というのも、
年商が多いことと、儲かっていることは、別問題だからです。
「どういうこと?」と思われたあなた、
ぜひ「年商・年収・所得」この言葉の違いについて、知っておいてください
では「年商・年収・所得」どのような違いがあるのでしょうか?
まず①「年商」は、シンプルです、会社や個人事業主の「売上」をいいます
次に②「年収」、この言葉は、主にサラリーマンの方の収入を表す時に使うことが多いですよね
一般的に、「年収」は、サラリーマンの給与の収入金額をいいます
そして、給与の収入金額は、社会保険料や税金の控除前の金額、いわゆる額面金額のことです
つまり、給料と賞与の額面金額、この年間の合計が、「年収」になります
そして③「所得」こちらは、会社や個人事業主の方に使われることが多いですが
事業などから得られた「儲け」のことですね
簡単に言うと、「売上 △ 経費 = 所得(儲け)」になります
いいかえると、「①年商(売上) △ 経費 = ③所得(儲け)」ということです
ここで、最初の疑問に戻りましょう
「年商〇億円」は、凄いんでしょうか?
もうお気づきの方は多いかと思います
結論として、
「『年商(売上)』が多くても、『所得(儲け)』の金額を言ってくれないと、
凄いかどうかなんてわからない」
が正解ですね
「年商100億円のビジネスをしてても、実は赤字でした!」ということもあるかもしれないからです
テレビの演出も、「金額が大きいから、よくわからないけど凄い!」と視聴者に感じさせるための
数字のからくりを利用した演出に過ぎません
年商が多いことと、儲かっていることは、別問題です
年商だけで凄いというよりは、儲けの金額まで考慮した上で、
凄いかどうかの判断をするほうが望ましいと思います
「年商」「年収」「所得」と似た言葉なのですが
テレビなどの演出に惑わされないためにも
ぜひ、この違いを知っておいてくださいね
kei
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