税理士の山本です。
開業融資を受け、無事に美容室をオープンしたものの、
「思いのほか設備に資金がかかってしまった!」
「思い通りの売上確保ができず、運転資金が足りなくなってしまった!」
ということはよくあります。
開業時にどんなに綿密な資金計画を立てたとしても、
それはあくまで計画であって、実際にその通りになるとは限らないものです(特に、集客)。
そういったケースでは、開業して少し経ったオーナー様から、
「資金に余裕がなくなってきたので、追加融資を受けたいんですが。。」
というご相談をいただくことがあります。
ただ、知っておいていただきたいのは、
「開業後、1年以内に追加融資を受けるのは難しい。」
という事実です。
一般的に日本政策金融公庫や民間の銀行・信金、
これらの創業融資を1度利用すると、すぐに追加融資を受けることは難しいと考えてください。
そう、実は開業後の追加融資は、創業時の融資よりも難しいのです。
少なくとも開業後1期目の決算すら迎えていないなら、
融資する金融機関側としても、決算書という客観的な実績を確認できないため、
どうしても融資には慎重にならざるを得ないという事情があります。
そのため、開業時に融資を受けるなら、
「1年は、追加融資を受けるのは難しい」
という前提で創業計画書(事業計画書)を立てることが大切です。
※ちなみに「自己資金が大切」とよく言われるのは、
「自己資金が多ければ多いほど、運転資金を多く確保できるから」というのが理由の1つです。
経営で何かあったとき、あなたを助けてくれるのは、「お金(運転資金)」です。
これから開業なさる方は特にですが、
十分に運転資金を確保してスタートすることが、事業継続のカギだと知っておいてください。
(ちなみに、設備資金より運転資金の方がはるかに大切です)
それでは。
kei
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