税理士の山本です。
一般に、自己資本比率が高いほど、財務体質がいいと言われます。
財務体質が良いと、安定した経営を行うことができたり、
銀行から資金調達をしやすくなります。
実際、銀行さんと話をするとき、自己資本比率の話になることも多いです。
ただ、よく財務セミナーや財務の書籍にある、
「財務体質を良くするため、自己資本比率を高めましょう!」
というアドバイスを真に受けすぎると陥る罠があります。
それは、
「自己資本比率を高めることにこだわり過ぎて、なるべく借入をしない。」
という行動をとってしまうという罠です。
つまり、必要な投資をしなくなり、成長がストップしてしまうということです。
経営をしていると、リスクをとって勝負をかけなければならないタイミングが、
1度や2度、必ず訪れます。
そんなタイミングで、必要な投資をせずに成長できない。
その見極めは難しいですが、それが経営だと思います。
市販の書籍に書いてあることは、あくまで一般論で、
オーナー様の今あるべき姿に当てはまるとは限りません。
自己資本比率といった数字にこだわり過ぎて成長が止まる。
そうならないように、適切なリスクをとっていきましょう。
kei
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