心は晴れやか、
税理士の山本です。
融資のご相談を受けていると、
何年も連続で、利益が数万円~数十万の決算書を目にすることがあります。
このような場合、瞬時に2つのことが思い浮かびます。
①「本当の利益はもっと多いけど、
税金を安くするために利益を圧縮してるのかな?」
②「本当は赤字だけど、
赤字決算だと融資が受けにくくなると考えて、黒字決算にしたのかな?」
つまり、
「粉飾しているんじゃないかな?」
こう想像します。
1.波があるのが自然
これは、私だけではなく、
銀行さんも同じように考えるそうです。
なぜか。
利益は、年によって波があるのが自然だからです。
来店数、スタッフの採用、原価の高騰、新店舗の出店など、
経営環境は1秒ごとに変化していくため、
前年とほぼ同額の利益にすることは、
よほど緻密な計算を行わない限り難しいです。
そのため、何年も連続でほぼ同じ利益の決算書は、
正直、異常な決算書に見えます。
そして、本当の成績はどれくらいか想像がつかないため、
銀行さんは、融資に慎重になります。
2.赤字の方が、むしろ良い
「粉飾しているんじゃないかな?」
と銀行さんに思われては、
融資可能性は極端に低くなります。
むしろ、実態が赤字であれば、
そのまま決算書を確定させた方が良いです。
赤字決算を粉飾して、
表面的に黒字決算にしても、
たいていの場合、銀行さんは、
本当は赤字決算であることを見抜きます。
※向こうもプロですので、
少なくとも、疑わしいところまでは見抜きます
そして、
粉飾して黒字にしていることが分かったら、
ほぼ間違いなく融資に応じません。
銀行の融資担当さんいわく、
「自分をだまそうとする取引先を、信用できませんって。」
だそうです。
※また、銀行さんにとって、
融資のミスは出世に響きますので、なおさら慎重になります
3.まとめに
「赤字なら、粉飾して少し黒字にしておいたほうが、銀行評価がいいらしいよ。」
という話はよく聞きますが、
銀行評価を考えると、むしろ逆効果です。
あなたのためになりません。
どうか、惑わされないようにお気を付けください。
【山本のひとりごと】
最近、プロテインを飲み始めた私ですが、
ガリガリがなんでプロテインを飲むかって?
基礎代謝分の1,500キロカロリーは最低でも摂取しないと、
もはや生命の危機だからです。
kei
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