「借入と一緒に、定期預金をお願いできませんか?」
融資を受けるとよくある話ですが、
銀行の担当者がこんなことを言ってくる場合があります。
あなたは、この言葉の裏に隠された意味をご存知でしょうか?
「別に、定期くらいなら組んでもいいよ。」
そう答えているなら、要注意です。
このお願いを受けているということは、
気付かないうちに、銀行に損をさせられています。
まず、結論として、
「融資のとき、銀行に頼まれても、定期預金を組まないでください。」
なぜなら、
「実質的な金利が、上がるからです。」
ぜひ、この言葉を覚えておいてください。
銀行から融資を受けるときは、皆さん金利を気にすると思います。
ですが、もし、「銀行融資」と「定期預金」を同時に契約したら、
あなたの知らぬ間に、負担する金利が上がっています。
簡単に説明すると、こういうトリックです。
借入金 1,000万円、年利3%で、
定期預金 300万円、年利0%を
同時に組んだとすると、
①銀行に支払う1年間の利息は、30万円
②銀行から受け取る1年間の利息は、0円
③借入金として実際に使えるお金は、700万円
④実質的な金利は、
30万円÷700万円= 4.28%
つまり、3%の金利が、定期預金により、
実は、4.28%の金利に上がってしまう。
ひどい話ですよ。
数字のトリックなんですが、これが実に気付きにくい。
しかも、銀行の担当者の中には、
「社長、将来に備えてやっておきましょうよ!」
などと、さも、あなたのためになるような営業トークをしてくる方もいますので、
本当に気を付けてほしいと思います。
銀行の担当者の営業成績は上がりますが、
あなたの経営成績は下がります。
ですので、
「融資のとき、銀行に頼まれても、定期預金を組まないでください。」
なぜなら、
「実質的な金利が、上がるからです。」
ぜひとも、この言葉を覚えておいていただきたいと思います。
なお、すでに組んでしまっている方は、定期預金の解約の手続きを進めてください。
あなたの成功を、いつも応援しています。
kei
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