税理士の山本です。
「取引のない銀行が、既存の融資の借換えを提案してきています。
金利は現在の借入金よりも低いです。
今の銀行とは長いつきあいがあり、返すのは気が引ける気持ちもありますが、金利が下がるのは魅力的です。
どう対応すればよいでしょうか?」
新規の営業手法として低金利を提示するのは、よくあることです。
既存の取引銀行からすると、
他の銀行に借換えをされるのは非常にショックなこと。
通常であれば必死に阻止しようとします。
この時のオーナー様のご判断としては、
既存の銀行との取引を、今後も望んでいるどうかによると思います。
正直にお伝えすると、借換えに応じると、
今の取引銀行との関係が悪化しまう可能性があるからです。
逆に、関係がすでに悪化している場合には、
肩代わりにより返済しても良いかもしれません。
しかし既存の取引銀行との取引を維持していきたいと考えるのであれば、
肩代わりによる返済は見送った方が得策だと考えます。
銀行からすれば、他の銀行に肩代わりをされたお客様に対しては、
大切に思う気持ちが薄れてしまうのが正直なところです。
もちろん金利は大切です。
しかし、銀行を選ぶときに1番大切なことは、
「いざという時に資金繰りを助けてくれるかどうか」です。
資金繰りが破綻してしまえば、その時点で倒産です。
その資金繰りをバックアップしてくれる銀行との取引関係・信頼関係は、
金利には変えられないものです。
どちらがより資金繰りを親身に考えてくれる銀行なのか、
慎重に考えてお決めいただくことをオススメします。
kei
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