税理士の山本です。
「スタッフの退職が目立つお店に、融資はできません。」
先日、銀行さんと打ち合わせをした時、こんなことを言っていました。
銀行が融資先を訪問する場合、セールスなどいろいろな目的があるのですが、
お店の雰囲気を探るというのも訪問目的の1つです。
どれだけ決算書を見ても、やはり融資先の現場を見ないと実感できないものもあります。
そして「いつもの雰囲気の違う」という直感を、実はものすごく銀行は大切にしています。
その「いつもと違う」と感じる1つに、「スタッフの退職」があります。
寿退社などであれば何も問題はないのですが、
一定期間にスタッフさんが次々とお店を去っていくことがあります。
スタッフさんが次々と去っていくお店が業績順調ということはありません。
むしろ、内部で重大な問題が発生している何よりの証拠です。
少なくとも融資担当の銀行員はそのように考えます。
※お店のHP、ホットペッパーのスタッフ紹介で、スタッフの増減を確認している人もいるくらいです
スタッフさんの退職が続いていることを把握した場合、
銀行が追加の融資を検討することはほとんどありません。
むしろ融資の債権保全を最優先に考えるようになります。
ex.債権保全=これ以上貸さない。また、どうやって現在の融資を回収するのかに集中するということです。
スタッフさんの退職が目立つお店は「危ないお店」という認識なのです。
kei
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