税理士の山本です。
「預金平残(よきんへいざん)ってなんですか?
銀行の担当がそんなこと言ってたんですけど。」
オーナー様からこんなご質問をいただきました。
確かに、耳慣れないワードですよね。
ちなみに「預金平残(よきんへいざん)」とは、「預金の平均残高」のことです。
たとえば、2019年の預金平残を計算しようとした場合、
2019年1月1日から2019年12月31日まで、毎月の最終預金残高を合計します。
その合計額を12か月で割った金額が、2019年の預金平残です。
このように各銀行は融資先の「預金平残」を計算しているのですが、
オーナー様に知っておいていただきたいのは、
「預金平残が大きいと、銀行からの融資が受けやすくなる」ということです。
どういうことかというと、
あるオーナー様のA銀行の預金平残が 1,000万とします。
これを見たA銀行の担当者は、
「1,000万までの融資であれば、それほど心配はないかな。」
と考えるということです。
つまり、1,000万の融資をしたとしても、1,000万の預金で返してもらうことができるだろ。
正式な担保はないけど、担保みたいなものだよな。
銀行はそのように考えるため、融資に有利になるということです。
我々経営者は、融資を受けたい銀行に対して「預金平残を大きくする」ことが、有効な財務戦略の1つとなります。
これはプロパー融資を受けたい、金利を引き下げたい、経営者保証を外したいなど、融資条件の改善を交渉するケースでも同じです。
多店舗展開などの事業拡大をお考えのオーナー様であれば特にですが、
自社の「預金平残」を戦略的に多くしておくことをオススメします。
(仕事用の通帳残高がコンスタントに多ければ多いほど、銀行交渉に有利に働くということです)
kei
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