税理士の山本です。
「据置期間って何ですか?」
新規に美容室を開業なさるオーナー様から、よく聞かれる質問の1つがこれです。
銀行から融資を受ける時、「据置期間」という期間を設定できる場合があります。
この据置期間とは、元金の返済が猶予される期間を言います。
6か月と設定したなら、借入をしてから6か月間は、利息のみの支払に抑えることができる。
というようなシステムです(通常の返済は、「元金+利息」の合計を支払います)。
これから創業なさるオーナー様の場合、
日本政策金融公庫から創業融資を受ける場合には、6か月程度の据置期間を設定することが多いです。
なぜかというと、開業してもいきなり十分な売上が上がることは少ないので、
開業当初の返済負担を減らすことが目的です。
ちなみに公庫の場合、創業のケースでいうと最大2年まで設けることができます。
とはいうものの、この据置期間は何年くらいまで設定するのが望ましいでしょう?
銀行との交渉にもよりますが、創業の場合は1年以内に抑えた方が良いと感じています。
オーナー様のビジネスモデルにもよりますが、
①開業後1年以内には、事業を軌道に乗せ、利益体質に持っていっていただきたいこと。
②「据置期間」は元金の返済を猶予することができても、「借入金の返済期間」を伸ばせないこと。
から、特にそう感じます。
ちなみに②はどういうことかというと、
7年返済の借入に2年間の据置期間を設定してしまうと、
実質、5年で借入返済をすることになってしまうということです。
これは中々キツイです(よくわからない方は、個別にご説明するのでお声がけください)。
これから開業なさるオーナー様は特にですが、
事業計画書をキッチリ作成して、戦略的に据置期間を設定していきましょう。
kei
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