税理士の山本です。
9月から、算定基礎届により社会保険料が変わります。
オーナーさんの役員報酬、
スタッフさんの給与、
これらを拝見していると、
やっぱり、社会保険の負担が重すぎますよね。
交通費を含めて(遠距離の人の負担は重い)給与の約30%、
オーナーさんの負担がその半分ですので、
社保加入前と加入後では、人件費率が約15%も増加することになります。
人件費率の高い美容室経営において、
この負担の大きさは計り知れません。
※税理士事務所も、人件費率の大きい労働集約型のビジネスなので、
同じ悩みを抱えています(汗
業務委託サロンではなく、
正社員雇用を前提として、美容室の多店舗展開をしていく場合、
社会保険料の負担は、避けられません。
そのため、多店舗展開を目指されるなら、
社保加入の前から、
できれば独立なさる前から、
社会保険料の負担を考慮した利益計画を立てていただきたいです。
※特に、各経費率のシミュレーションが大事になります
そして、
「人件費率が15%増加したとしても、安定して営業利益が確保できる。」
この確信を持てるようになってはじめて、
「法人成り+社保加入」の一手を打って欲しいと思っています。
【山本のひとりごと】
社会保険は、若い世代が前の世代を支える制度なので、
現在、社会保険料を払っている我々の世代(特に、働き盛りの20~40代)が、
社会保険の支払に見合う恩恵を受けれるかは、正直、疑わしいです。
※傷病手当金や出産手当金はありますが、それでもですね。
「自分は、老後も国の年金に頼らずに、生活を維持できるだけの資産設計をしているだろうか?」
この危機感があるかどうかが、運命の分かれ目になると思っています。
kei
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