税理士の山本です。
平成30年も終わりに差し掛かり、
年を越すとすぐに、確定申告の申告期限がやってきます。
白色でも、青色でも、何色でも期限は同じですが、
この期限を守れないと、もったい無い事になります。
「通帳が合計記帳になっていて、内訳発行に時間がかかる。」
「クレジットカード明細の再発行に時間がかかる。」
「控除証明書の再発行に時間がかかる。」
などなど。
いろいろな事情があると思いますが、
こんな時、どうしたら良いのか。
1.対策としては
「しかたないので、資料が来るまで待って期限後に申告する。」
実は、これが1番やってはいけないこと。
青色申告をしている人は、申告期限までに間に合わないと、
せっかく認めて貰える65万円の控除が受けられなくなるなど、
デメリットが大きすぎるからです。
そのため、
もし、申告期限に間に合わなそうであれば、
いったん、今わかる情報で数字を固めて、申告してしまいましょう。
そして、資料が全て揃ったら、正しく計算し直して、
不足している税金を納める、または、還付を受ける。
という手続きをとってください。
2.ポイントは
なお、ここでのポイントは、
「後日、追加で納付するために、少なめに申告しておく。」
ということです。
なぜか。
①「後日、税金の還付を受ける。」
②「後日、税金を追加で納付する。」
もちろん、正しい計算に合わせる訳なので、
どちらも支払う税額は変わりません。
ですが、知っておいてください。
税金を還付する手続きをすると、
税務署からの問い合わせや、税務調査のキッカケになることがあります。
※わかりやすい理由ですが、税務署は、
「税金を支払ってくれるのなら、喜んで受け取ります。
ただ、税金を返すなら、こっちが納得する理由がないと認めないよ。」
というスタンスだからです。
なので、
まずは、少ない金額で納税して、
後に正しく計算し直してから、追加で納税することをオススメします。
そうすることによって、
少しでも、税務署から問い合わせや、
調査がくるリスクを下げておいていただきたいからです。
3.まとめに
毎月、月次試算表をキッチリ作っている人なら問題ありませんが、
何か月も試算表を作っていないような方の場合、
確定申告も遅れがちになると思います。
申告期限に間に合わないと、リスクばかり増えていきますので、
年内からしっかりと準備しておいてください。
※特に、書類はキッチリ用意しておくことをオススメします。
kei
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