税理士の山本です。
「無予告調査(むよこくちょうさ)」
この言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
事前の通知なしに、ある日突然やってくる税務調査のことです。
朝、ドアをノックされて、ドアを開けると税務署の方が立っているんですよ。
ちょっとしたホラーですよね。
「心臓止まるくらいビックリしたよ。」
なんていう方もいるくらいです。
税務署が集めた情報から
「あのお店は、あやしいぞ、現金売上を隠してるかもしれん。」
「事前に連絡をすると、証拠を隠されるかもしれない!」
と判断されると、無予告調査になったりします。
はだか同然の状態を確認することができるため、現金商売ではよくあるケースです。
では、どんなことがチェックされるのでしょうか?
税務署の方は、こんな視点でチェックしてきます。
①「現金売上を隠していないかな?」
レジ現金と現金出納帳の残高がちゃんと一致しているかどうか確認したりして
現金売上を隠していないかどうかチェックされます。
②「仕入れた商品と、売上げた商品の『数』は合っているかな?」
美容室であれば、店販商品の仕入数と、売上・在庫数が合わないのはなぜか?
なんてことをチェックされます。
つまり、
「売上を抜いているんじゃないかな?」
または、
「自家消費してないかな?(オーナーさんが、自分で材料や商品を使っちゃうことです)」
と疑っているということですね。
もし、売上を隠していたり、売上を漏らしていたりする事実が発見されると
税金を追加で払うことになります。
正しく申告した時に払うべき税金の15%~50%増のイメージでいてください。
正しく申告したら100万円の税金でよかったのに、
税務調査で発見されると115万~150万の税金になってしまうということです。
これは痛いですよね。
売上は、決してごまかしてはいけません。
「払う税金がある」ということは、「あなたが利益を出した」ことの証明です。
「あなたが勝っている」ことの証明です。
「あなたのお店が、お客様に支持されている」ことの証明です。
素晴らしいことです。
ぜひ、税務調査があっても
「何もやましいことはありません!」と、言えるような経営をしてください。
その上で、あなたのお店を成功させてください。
kei
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