税理士の山本です。
美容室や理容室は、「運転資金」が借りにくい理由をご存知でしょうか?
「運転資金」は、「入出金のタイミングの差による資金不足を埋めるための資金」
と言い換えることができます。
分かりやすいのは、製造業・建設業など、掛取引が中心の商売です。
売上の回収は2か月後だけれど、仕入は1か月後に払わなければいけない、
こんなケースでは、売上の入金があるまで、お金が出ていく一方です。
資金繰りをしなければ、資金はすぐにショートしてしまいます。
ですので、「売上の入金があるまで、一時的に足りない金額を借入で埋めましょう!」
というお金が、運転資金です。
もう、ピンときた方がいらっしゃるかもしれません。
美容室や理容室が、運転資金を借りにくい理由は何か?
それは、美容室も理容室も「現金商売」だからですね。
「現金商売」は、
売上は、お客様から即金でいただくことがほとんどです。
美容室でも、理容室でも、クレジットカード払いでない限り、
その日に現金で売上を回収するはずです。
一方で、費用は、掛けで払うことがほとんどです。
材料などの支払いは、末締め・翌末払いなど、後払いになります。
つまり、常にキャッシュが足りている状態なのが、「現金商売」の特徴であり、強みとも言えます。
だから銀行さんも、「キャッシュ足りてるでしょ?現金商売なんだから。」
という考えでいるので、美容室も理容室も、
運転資金は借りにくい傾向にあるんです。
もちろん、「借りにくい」のであって「借りれない」訳ではありませんので、ご安心ください。
・「オープン前の内装工事期間にかかる店舗の家賃」
・「オープン前の広告宣伝費」
などは、売上が入る前にお金がでていくものであり、正当な理由がありますので、
運転資金として借りることが可能です。
「現金商売」だからこそ、
銀行からそんな風に見られているということは、知っておいていただいて損はありません。
あなたの成功を、いつも応援しています。
kei
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