税理士の山本です。
個人事業で美容室を経営しているオーナーさんから、よく聞かれるのがこちらの質問
「いつ法人化するのがいいんですか?」
結論から言うと、消費税の税負担の観点からベストなタイミングは、
「個人事業で消費税が課税されはじめる年の、前年の終わり頃。」
となります。
2020年から消費税が課されるのなら、2019年の10月~12月に設立するというイメージです。
なぜでしょうか?
それは、消費税を納めなければならない条件が関係します。
その条件とは、ざっくりいうと、「2年前の売上が1,000万円を超えているかどうか」。
つまり、2018年1月1日~12月31日の売上高が1,000万円を超えていたら、
2年後の2020年は、消費税を納める義務が出てくるということです。
別の見方をすれば、2018年+2019年の「2年間は、消費税を納める必要がありません。」
カンの鋭いかたは、ピンときましたか?
個人でも法人でも、この条件は同じです。
つまり、「個人の2年間+法人の2年間=最大4年間」は、
消費税の課税を避けることができるんですね。
だからこそ、「個人事業で消費税が課税されはじめる年の、前年の終わり頃」。
すなわち、「2019年の10月~12月に設立する」ことによって、
法人でも消費税の免税期間の2年をとれるようにしていくんですね
<今日のまとめ>
消費税の免税期間を考えると、はじめから法人で開業するともったいないです。
まずは、個人事業で開業する。
そして、あとで法人化すると、消費税の免税期間が長くとれます(2年→4年)。
つまり、消費税の負担を抑えることができますので、メリットが大きいです。
kei
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