税理士の山本です。
個人事業を営むお客様から、よくこんなご質問をうけます。
「山本さん、会社作るとメリットがあるってよく聞くけどさ、どんなメリットなの?」
なるほど、
個人事業から法人成りするとメリットがあるという認識は広まっていますが、
どんなメリットなのか認識している人は確かに少ないかもしれません。
そこで、会社にするメリットを何回かにわけて書いてみたいと思います。
第4弾「分社化により節税できる」
今日は、第4弾「分社化により節税できる」です。
多店舗、複数事業、複数部門など
あなたの事業が成長して、このような素晴らしい選択肢がでてきたら
ぜひ、法人化を検討してください。
なぜか?
「分社化することにより、所得分散が可能だからです。」
個人事業では、所得(もうけ)が増えれば増えるだけ、
オーナーさん1人の個人の所得が増えていきます。
「年収が増える」響きは素晴らしいですが、
税負担の観点からみればナンセンスです。
会社経営のうまみを考えると、
「あなたの年収が増える」のではなく、
「あなたが使えるキャッシュが増える」方がはるかに重要だからです。
個人事業では、たとえお店がわかれていても、
経営する名義がオーナーさん1人ですので
税金計算上は、すべてのお店の儲けをオーナーさん1人の儲けとして合計しなければいけません。
一方、会社の場合はどうなるでしょうか?
会社であれば、お店ごとに、会社を分けることも可能です。
ざっくり簡単にイメージするとこんな感じ、
3店舗経営していて、1店舗あたり1,000万円の利益がでていたら
「個人事業」は、オーナーさん1人に3,000万円の利益に対して、税金が課されます。
所得税率は40%です。
「法人」で3社に分社していたら、1店舗あたり1,000万円に対して税金が課されます。
法人税率は25%です。
その差15%、キャッシュにして450万円の違い(3,000万×15%=450万)
あなたの使えるキャッシュが450万変わってくるんですね。
だからこそ、分社化などによる所得分散が大事になります。
「あなたの年収が増えるより、あなたの使えるキャッシュを増やせるからです。」
<今日のまとめ>
「分社化することにより、所得分散が可能です。」
会社経営では、
「あなたの年収が増える」のではなく、
「あなたが使えるキャッシュが増える」方がはるかに重要です。
kei
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