税理士の山本です。
銀行が嫌う会社の1つに、「グループ会社がある会社」というものがあります。
ただ、グループ会社がたくさんあるといっても、
「グループ会社同士の取引がほとんどない。」
というタイプについては、銀行にそう嫌われるわけではありません。
なぜなら、それぞれの会社の経営成績がはっきり分かれていて、
それぞれの会社の財務状況を見て融資の判断をすることができるからです。
一方、問題となるのは、
「グループ会社同士の取引が多い」というタイプです。
なぜかというと、実態が見えずらくなるためです。
・A社は、B社に対する貸付金が〇〇万ある
・B社は、C社からの仕入が〇〇万ある
・C社は、A社から借入金が〇〇万ある
とグループ会社が複数あり、かつ取引が多いというケースでは、
銀行員も、何が何だか分からなくなってしまうのが正直なところだからです。
逆に、グループ会社が増えて取引が複雑になると、
オーナー様ご自身も、第3者に自社の決算書を細かく説明できなくなったりします。
このように、銀行員もオーナー様も自社の状態が分からないのであれば、
融資に慎重になるのは当然です。
そういった理由から、グループ会社をお作りになる際は、
それぞれの会社の経営成績がはっきり分けることができる。
という状態にしておいていただきたいと思います。
kei
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