税理士の山本です。
決算書を見るとき、
借入金の返済の安全ラインを判断するには、どこを見ればいいのかわからない方が多いと思います。
ちょっと考えてみてください。
①「売上」
②「売上総利益(粗利)」
③「営業利益」
④「経常利益」
⑤「税引後利益」
さあ、どれでしょうか。
・・・・実は、どれも不正解!
経営者の方は、知っておいてください。
借入の返済のためにいくら必要なのか、今日は、それをお話しします。
1.いつから借入返済が始まる?
銀行の借入の返済は、据置期間が終了した次の月からスタートします。
一般的に据置期間は、6か月くらいが多いです。
なぜかというと、多くの美容室が軌道に乗るまで6カ月以上かかっているという統計データがあるからです。
つまり、
「開業して6か月は売上が中々上がらないのはわかってる。
だから、軌道に乗るまでは、借入金の返済を猶予してやんよ!」
という銀行の心意気です。
2.借入金の返済原資は?
ですが、据置期間が終了すると、実際に借入金を返済していかなければなりません。
では、借入金の返済の安全ラインを判断するには、決算書のどこを見ればいいのか。
正解は、
「税引後利益 + 減価償却費」(返済原資)
この金額が借入金の返済原資となります。
お手元に決算書や試算表がある方は、試しに電卓はじいてみてください。
いかがだったでしょうか?
①「借入金の返済額 < 返済原資」 だったあなた
月々の返済の安全ラインは超えています。
青信号ですので、ひとまず、安心してください。
②「借入金の返済額 > 返済原資」 だったあなた
要注意です!
月々の返済の安全ラインに足りていません。
黄色信号、もしくは赤信号です。
早急に対策を打たないと、日を追うごとに返済があなたを苦しめます。
今すぐに、②を①に持っていけるような計画を立ててください。
3.まとめ
借入金の返済原資が分かると、いくら稼がなければいけないかがわかります。
「税引後利益+減価償却費」が返済原資となり
この返済原資から、借入金を返済してくということは、必ず覚えておいてください。
あなたの成功を、いつも応援しています。
kei
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