税理士の山本です。
「ペットは、経費にできますか?」
美容室のオーナーさんから、
冗談まじりで、こんなご質問をたまにいただくことがあります。
かくいう私も、
最近、黒い柴犬を飼いはじめたので、
自分の確定申告で経費に入れられるなら、入れたいところ。
まず、結論からお伝えすると、
正面きって「ペット」と言われたら、ダメと言わざるを得ません。
ですが、全くダメかというと、そうでもありません。
1.ペットは経費になる?
経費にするのであれば、
「売上のために、必要な支出である。」
これを証明しなければいけません。
・犬カフェのいぬ
・猫カフェのねこ
・ふくろうカフェの鳥
など、本業のビジネスが、動物を扱うものであれば、
経費としての明確な説明もつきますので、
エサ代から医療費まで、ペットの支出を経費にすることができます。
2.美容室・理容室では、どうか?
では、美容室・理容室では、どうでしょうか?
これをすれば確実に経費として認められる!
という手法はありませんが、
ペットを経費にするアイディアを、
いくつか挙げてみたいと思います。
①お店で飼う
実際に、お店で飼ってしまいましょう。
・犬がお店の番犬になっている
・お店のマスコットとして広告塔になっている(ソフトバンクのカイくんのように)
・熱帯魚がお店に来たお客様を和ませている
など、実際にお店で飼っていれば、
スタッフさん同様、お店の売上に貢献していると考えられます。
ただし、朝晩、オーナーさんの家に連れて帰るなら、
100%すべての金額を経費にするのは、難しくなります。
そのため、
1日のうち、ペットがお店にいる時間、
つまり、
「ペットが仕事をしている時間。」
だけを経費にするなど、合理的な按分が必要になるでしょう。
※15,000円のペット用品を経費にしたい。
ペットが1日8時間だけお店にいるなら、
15,000円×8時間/24時間=5,000円を経費にするということです。
②ブログやSNSに載せる
また、お店のブログやSMSに、
看板ペットとして載せるのも1つの手です。
その結果、
「サイトのアクセス数が上がった。」
などの実績があれば、強い証拠になります。
③仕事をさせる
また、ペットに本格的な仕事をしてもらうのは難しくても、
・写真素材にする
・イベントに参加させる
・お店のグッズを作る
など、できる限り美容室・理容室での事業と関わりを持たせるのも、
1つの手です。
さらに、実際にそこでお金を稼げるならば、
こちらも強い証拠になります。
3.まとめ
正面から「ペット」と言われてしまうとなかなか難しいですが、
キチンと、
「売上のために、必要な支出である。」
ことを証明をすれば、経費にできる可能性はあります。
ペットの種類によってもアプローチの仕方は変わってると思いますので、
経費にする場合、事前によくご検討ください。
kei
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