税理士の山本です。
銀行の担当者は、オーナーさんから融資の申込みを受けると、融資の稟議書を作成します。
稟議書とは、融資のGOサインをもらうための上司への説明書です。
この稟議書の作成において担当者は、融資先の最近の業績を書かなければなりません。
この最近の業績を示す資料として必要になるのが、「月次試算表」です。
「試算表は作ってないけど、売上高だけは把握しています。」
というオーナーさんもいらっしゃいますが、
融資においては、売上だけではなく利益、つまり儲かっているのかどうかも大切なポイントになります。
また前期末から最近までの資産負債の変化もチェックされていますので、
なんにせよ「月次試算表」は欠かせません。
この試算表がないと融資担当者は、十分な稟議書を作成することが出来ません。
試算表がないと一切融資が出来ないということではありませんが、
十分な判断が出来ませんので、場合によっては少額なものしか検討することが出来なくなります。
したがって、日頃から顧問税理士とコンタクトを密にして月次試算表を作成しておくことが、
スムーズな融資、スムーズな出店に繋がります。
良い物件が出てきて、出店しようと思った時に、
融資でもたついて同業他社に物件をとられるなんてことがないように、
日頃から試算表は作っておいてください。
※理想は毎月ですが、むずかしければ、最低でも3か月に1度のペースでは作っておいてください
kei
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