税理士の山本です。
資金調達のサポートをしてくれる融資コンサルタント。
元銀行員や士業でなくとも、経験とノウハウを持ち合わせた人もいますが、
中には、悪質なコンサルタントもいますのでご注意いただきたい。
私がいままでオーナー様から聞いた悲痛な叫びは、
①開業融資で高額な成果報酬を取られた
まずは、これ。
「開業していきなり、1,500万の融資の成果報酬として20%、300万の請求を受けたんです。
しかも、開業前に10分ほど話を聞いてもらっただけなんです。」
色々と、冗談キツイですよね。
10分ほど聞いただけでそんな請求をしてくる神経もわかりませんし、
オーナー様であればお分かりいただけると思いますが、
お店をオープンしていきなり300万の運転資金が削られたらどうなるか。
容赦なく運転資金の返済ははじまるのに、お店が潰れてもいいと考えてるとしか思えない。
②着手金だけを受け取り、何もしてくれない
「ほとんど何もしてくれなかったくせに、融資も成功しないし、着手金も取られたんです。」
成功報酬の場合、着手金や手付金として先に手数料のいくらかを支払うケースは少なくありません。
問題は、申請だけして「ダメでした・・・」というケース。
残念ながら、はじめから着手金だけを目的とする不誠実なコンサルタントも存在しています。
必ず、事前に確認してください。
③融資を受けられるように決算書を改ざんする
「『銀行ウケが良いように決算書を書き換えましょう。』といわれたんですが、、、」
決算書を改ざんし、財務状況を実際より良く見せて、融資を引き出そうとする手口です。
いずれ金融機関に提出する決算書とつじつまが合わなくなり、不正は露見します。
(見る人が見たら、この手の不正は簡単にわかります。)
銀行さんからの信用が地に落ちることは避けられませんし、
最悪の場合、オーナーさんご自身が詐欺罪に問われる可能性があったり、
借入金の一括返済を求められることもあります。
百害あって一利なしです。
そんなことを提案してくるコンサルタントにはくれぐれもご注意ください。
以上が、悪質なコンサルタントの手口の一例です。
もちろん、良心的なコンサルタントの方もいらっしゃいますが、
悪質な資金調達サービス(融資コンサルタント)も存在することも確かですので、
できるだけ信頼できる専門家にご相談なさるようにしてください。
それでは。
kei
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