税理士の山本です。
今年に入って、個人経営の美容室オーナー様から、
「法人成りして社会保険にも入りたいんですけど、相談に乗っていただけますか?」
とお問い合わせがありました。
一方、法人経営で社会保険に加入されているオーナー様から、
「社会保険から抜けるために、個人成りの相談に乗っていただけますか?」
とご相談いただくこともしばしばあります
社会保険は法人だと、無条件に加入が必要となりますが、
個人経営ですとスタッフさんが何人いても加入しなくてOKだからですね。
社会保険に加入して困っているサロンさんで、私がふと疑問に思うことは
「前の税理士は、シミュレーションしなかったのか?」
「前の税理士は、オーナーさんに人件費負担の大きさを説明しなかったのか?」
ということです。
社会保険に加入すると、人件費率が約1.15倍になります。
現在、個人経営のサロンで人件費率が45%だったとしたら、
社会保険に加入したとたん、人件費率が51.75%に跳ね上がる。
経営者であれば、金額の大きさに冷や汗がでるレベルです。
(私の事務所も社会保険に加入しているので、気持ちはよくわかります)
社保に加入なさるのであれば、事前に綿密なシミュレーションが必要です。
精度の高い試算表をもとに、
「人件費率が15%上がってもキャッシュフローは問題ないのか」
「人件費(給料・社会保険料)が上がっても、決算書は黒字決算になるのか」
必ず、確かめるようにしてください。
また、社会保険加入の影響をシミュレーションしない税理士であれば、税理士変更をオススメします。
(あなたの人生を、経営を、真剣に考えている税理士とはいえません)
それくらい、社会保険がサロン経営に与える影響は大きいからです。
それでは。
kei
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