税理士の山本です。
美容室の開業のお手伝いをしていると、よく聞かれるのがこの質問
「個人事業と会社(法人)、どう違うんですか?」
個人事業と法人の違いを理解していただくと、どちらが有利かも見えてきます
そこで、個人事業と法人の違いを、書いてみたいと思います。
5.「赤字になった時の違い」
今日は、その第5弾、「赤字になった時の違い」です。
「個人事業」で赤字になった場合、その赤字の金額を3年間繰り越すことができます。
そして、この繰り越した赤字は、翌年以降に黒字の年があった場合、
その黒字の金額から差し引くことができます。
赤字の貯金が3年できるというイメージです。
一方、
「法人」で赤字になった場合、
赤字の金額は10年間繰り越すことができます。
この赤字も、翌年以降の黒字から差し引けることは同じです。
法人の場合、赤字の貯金は10年間できます。
なお、この赤字の繰り越しについては、個人事業・法人ともに、
青色申告の届出を行い、青色申告を行っているケースに限ります。
また、個人事業で発生した赤字を残したまま法人化してしまうと、
この赤字は法人に引き継ぐことができずに、切り捨てになってしまうので注意してくださいね。
<今日のまとめ>
赤字になったら、
「個人事業は3年、赤字の貯金ができる。」
「法人は10年、赤字の貯金ができる。」
※ただし、青色申告しているケースに限ります。
kei
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