税理士の山本です。
春は、年度の節目ということもあってか、独立なさる方が多い季節です。
また、独立のご相談が増える季節でもあります。
ということで、今回は、これから独立しようという未来のオーナー様に向けて、
「独立のための資金計画」についてお話します。
そもそも、資金計画を立てるにあたっては、当然ですが、
「お店を開業するのに、全体でいくらのお金がいるの?」
ということが決まらないといけません。
で、「全体でいくらのお金がいるの?」というのは、
物件の敷金がいくら、内装工事がいくらで、、、。
という積み上げによって決まってきます。
これは、当たり前の話ですね。
で、ここが意外とポイントなのですが、資金計画を具体的に立てる前に、
「そもそもどういうお店にしたいの?」
ということを、”一本筋を通して”決めていただくことをオススメします。
どういうことかと言いますと、
「競争も激しいし、リーズナブルな値段のお店にしよう。」
と考えたとします。
それなのに、千葉駅だったら富士見のど真ん中など、
家賃が高いところに、内装で3千万円とか5千万円かけて立派なお店を出したとしたら、
リーズナブルな値段で商売をやっていくのは相当厳しいことになります。
(最初にドカンとお金をかけているので、それなりの値段をとらないと、採算がとれません。)
つまり、
「どのくらいの品質で、いくらくらいの値段で、1日何人にサービスを提供したいか?」
・・・低価格
「どこに、いくらくらいお金をかけたお店を出店するか?」
・・・高価格
ということが、全然整合していないわけですね。
これまで私が開業相談を受けてきた中でも、
オーナー様の中でも、この点、整合していない方がチラホラいらっしゃいます。
そういうときは、今一度、シミュレーションをし直すわけですが、
実は、この辺がしっかり決まれば、「全体でいくらのお金にすべきか?」というのが自然と決まってきます。
で、「全体でいくらのお金にすべきか?」が決まれば、あとは
・手元の自己資金がいくらあるか
・保証人になってくれる人はいるか
・担保になるようなものはあるか
という要素に応じて、これもまた自然に
「いくらくらい借りれそうか(借入でいくらを調達するか)」
も決まってきます。
こういった流れで、店舗経営を総合的に考えて、具体的な資金計画(融資の計画)を練りあげていくわけです。
ポイントは、
「そもそもどういうお店にしたいの?」
ということを、”一本筋を通して”決めていただくこと。
違う言い方をすれば、「キチンと利益がでる(でやすい)ビジネスモデルになっているか。」ということです。
銀行の審査担当者も、この点キッチリ見てきますので、
これから独立をご検討の未来のオーナー様は、ぜひ覚えておいてください。
kei
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