税理士の山本です。
美容室は、他の業界とくらべると現金商売の色が濃い業界です。
つまり、盗難・紛失・横領などのリスクがあるので、
他の業界よりも現金管理の方法が重要になってきます。
そこで、オーナーさんにとって本当に大事なことなので
今回と次回、2回にわけて、
「美容室の現金管理の方法」についてお話しさせていただきます。
今回は、第1弾、「小口現金はいりません」です。
まず、お店に置かれる現金は大きく分けて、
(1)「レジ現金」
(2)「小口現金」
の2つがあります。
(1)「レジ現金」は、レジの中に入れている現金のこと。
お客様から頂いた売上代金だったり、お釣りを渡したりするための現金ですね
次に、
(2)「小口現金」は、お店の経費を払うために置いておく現金のこと。
・サロンでお客様が読む雑誌をコンビニに買いに行く
・お店で足りなくなった食材をスーパーなどに買いに行く
など、ちょっとした経費の支払いのために置いておく現金です。
どちらも、現金がお店に置かれていることには変わりありませんので、
いつ、盗難・紛失・横領が起きてもおかしくありません。
そして、これを防止するため大事なのが、「そもそもお店に現金を置かないこと」。
現金がなければ、管理の必要もありませんよね。
そこで、私がお客様にオススメしているのが、
「お店に小口現金を置かないこと」です。
どういうことでしょうか?
「レジ現金」は、お客様にお釣りを払わないといけないので、どうしても必要です。
大事なお客様を、会計でお待たせするわけにはいきませんよね。
ですが、「小口現金」は、実はなくても問題なかったりします。
なぜなら、オーナーさん(2店舗目以降は店長)がポケットマネーで立て替えておけばいいんですから。
そして、週に1度などのペースで、領収書と引換えに経費精算すればいいんです。
*精算方法は、銀行振込が望ましいです。
このように、「お店に小口現金を置かない」仕組みを作って、
盗難・紛失・横領などのリスクを無くしていきましょう。
今回は、「小口現金」を置かないメリットについてお話しさせていただきました。
次回は、「レジ現金」の管理方法についてお伝えしますね。
kei
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