前回は、「小口現金」を置かないメリットについてお話しさせていただきました。
今回は、第2弾として、「レジ現金」の管理方法についてお伝えします。
「小口現金」を置かないことにしてしまえば、残るは「レジ現金」の管理だけです。
「レジ現金」の管理のポイントは2つ。
①「レジ現金の動きをシンプルにする」
②「レジ現金の金額を、毎日固定する」
この2つです。
①「レジ現金の動きをシンプルにする」
まず、①「レジ現金の動きをシンプルにする。」
レジ現金の動きを、1番シンプルにすると、
「お客様から売上代金を頂く・お釣りを払う・売上代金を預金口座に入金する。」
この3つに集約されます。理想はこの形です。
つまり、「レジ現金 = その日の売上」とわかるようにする必要があります。
ところが、
・「レジ現金」を使って、ちょっとした消耗品の買い物をする
・「レジ現金」をオーナーさんのプライベートの支出に使う
ということをやり出すと、レジ現金の動きがわかりにくくなります。
オーナーさんは、いつもお店にいれるわけではありません。
お店が2店舗以上となり、全てのお店でこのようにレジ現金を使われると、
現金管理が全くできなくなります。
*極端に言うと、スタッフによる不正が横行します。
だからこそ、①「レジ現金の動きをシンプルにする」
これが大事になってきます。
②「レジ現金の金額を、毎日固定する」
そして、その上で、②「レジ現金の金額を、毎日固定する」
これが効いてきます。
これも簡単な話で、
「始業時にレジに現金をいくら入れておく」
これを決めておくということです。
流れはこんな感じです。
①始業時に、レジに10万円入れておくと決めた。
②今日の売上は、7万円だ(閉店後、レジには17万円の現金がある)。
③じゃあ、明日の朝、7万円を預金口座に入金しよう。
④明日の始業時のレジ現金は、10万円だ。
このサイクルをくり返します。
つまり、
「お客様から頂いた売上を預金口座に入金して、レジ現金の金額をいつも一定に保ちましょう」
ということです。
お釣りの支払いがあるため、どうしても0円にはできませんが、
だいたい3~10万円などの範囲で金額を決めて、
毎日、始業時にはレジ現金が固定金額となるように、差額を預金口座に入金しに行く。
となさっている方が多いです。
以上2つのポイント
①「レジ現金の動きをシンプルにする」
②「レジ現金の金額を、毎日固定する」
このようにレジ現金の管理を徹底して、不正を防いでいきましょう。
「うちに限ってそんなことはない」
スタッフさんを信用したいというオーナーさんの気持ちはわかります。
わかりますが、不正のリスクにはしっかりと向き合う必要があります。
もし、対策をしないまま放置しておけば、
「万が一」のときに大打撃を受けてしまいます。
オーナーさんが必死に働いて積み上げた利益も、不正があると一瞬で消し飛びます。
そんなの悲しすぎます。
どうか、万が一のために、ご自身のお金を守る対策を講じておいてください。
kei
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