税理士の山本です。
独立直後の美容室のオーナーさんから、よく聞かれる質問がこれです。
「決算書って、どこ見たらいいんですか?」
はい、もっともなご意見です。
決算書をよく見る、税理士の私ですらこう思います。
「決算書って、文字も数字も多くて、わかりにくいよな。」
正直、あんなにたくさんの数字は必要ないです。
細かすぎて逆にわかりにくくなっているからです。
そこで、美容室を経営していく上では、
まずは、次の4つの費用をチェックするようにしてください。
①店舗の「地代家賃」
②スタッフさんの「人件費」
③ホットペッパー、リクエストQJなどの「広告宣伝費・採用費」
④技術材料・店販商品の「原価」
この4つです。
なぜなら、美容室経営では、この4つの費用が非常に多額だからですね。
別名「美容室の4大経費」なんて呼ばれたりします。
どれくらいの金額になるかというと、
私の経験上、売上を100%とすると、
「4大経費」だけで70%前後を占めることが多いです。
だからこそ、美容室を経営していく上では、
まずは、この「4大経費」をチェックしていただきたいです。
そして、この4つの数字をチェックしたら、次に何をすればいいのか?
ストーリーを描くんです。
ストーリーの流れは、こんな感じです。
①うちのお店は、毎月これくらいの「地代家賃」がかかるよな。
②それに、スタッフがいるから、毎月このくらい「人件費」がかかるよね。
③それに、ホットペッパーなんかの「広告宣伝費・採用費」はこのくらいだな。
④じゃあ、うちの「原価」はこれくらいだから、
毎月このくらいの売上がないと、
粗利を出して①~③のコストを回収できないな。
ということは、うちの客単価だと、お客様◯人に来店していただく必要があるな。
このようなストーリーを描いていくのが大事です。
特に、②「人件費」③「広告宣伝費・採用費」④「原価」は、
オーナーさんの手腕によってコントロールできる経費です。
実際、黒字を出しているオーナーさんのほとんどが、この管理を徹底して行っていらっしゃいます。
利益をだすには、緻密な計算がかかせません。
しっかり原価管理を行って、勝てるお店を作っていきましょう。
kei
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