税理士の山本です。
個人事業の確定申告に関して、よくお客様からこんなご質問をうけます。
「青色申告にするとメリットがあるってよく聞くけどさ、どんなメリットなの?」
なるほど。
青色申告をするとメリットがあるという認識は広まっていますが、
どんなメリットなのか認識している人は確かに少ないかもしれません。
そこで、青色申告のメリットを何回かにわけて書いてみたいと思います。
第6弾「銀行(金融機関)の信用度が上がる」
今日は、第6弾「銀行(金融機関)の信用度が上がる」です。
青色申告を行うには、複式簿記という帳簿の付け方をしなければいけません。
届出を行う種類により必要な帳簿が決められており、より詳細な帳簿が求められます。
「事務で求められるレベルが上がる」というデメリットがある一方で、
「銀行(金融機関)の信用度が上がる」というメリットも見逃せません。
2店舗目の出店、新規の設備投資など、
あなたが新しい挑戦をはじめようと思った時、
資金調達が必要になったら、銀行に融資を依頼することがほとんどでしょう。
このとき銀行は、あなたの返済能力や財産の内容をチェックします。
この時に提出するのが「試算表」と言われる書類、決算書の簡略版というイメージの書類で
日々の帳簿を作成した結果として作ることができます。
青色申告で帳簿をつけているということは、言い換えると
「一定の高いレベルで、帳簿を作っていますよ」
というアピールにほかなりません。
逆に、白色申告の場合は、
極端に言えば、
「ざっくりとした低いレベルで帳簿を作っています。」
というアピールになってしまいます。
青色申告と白色申告、
お金を貸す立場の銀行からしたら、どちらの方が貸しやすいか言うまでもありませんよね。
白色だと、借りれる可能性は低くなりますし、
借りれたとしても、少額で利率も高くなります。
条件が悪くなります。当然ですね。
正確な帳簿の有無によって、相手の対応は変わります。
事業に対する真剣さも、帳簿の作り方ひとつで見えてくるからです。
私の経験則でも、
「本気で成功したい」と思っている方は、利益に対して非常にシビアです。
正確に損益を把握して、緻密な計算で利益を積み上げて、
結果として、事業で勝っています。
利益をだすには、正確な損益の把握がかかせません。
青色申告をきっかけとして、あなたも、正確な利益が把握できる土台を手にしてください。
<今日のまとめ>
青色申告をすると、銀行(金融機関)の信用度が上がる。
それは、帳簿を付けるレベルが高くて、正確な利益計算ができるからだ。
kei
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