税理士の山本です。
美容室の税務調査のスタートは、
いきなり来ることがあります。
一般的な調査は、
「○日に税務調査をしたいのですが。」、
という感じで、事前に日程調整が行われます。
でも、美容室の税務調査は、ちょっと特殊でして、
事前連絡なしで、その日の朝一番に、お店に税務署の職員が待っている。
という感じでスタートすることがあります。
なぜ、突然なのか。
答えは、現金商売だからです。
美容室に限らず、飲食店など、現金商売であれば、
同じ様に突然の税務調査が行われることがあります。
なぜ、現金商売だと突然なのかというと。
1番の理由は、
「現金の売上を、ちょろまかしていないか。」
をチェックするためです。
具体的には、
「現金売上が、お店の帳簿にあがっているか?」
をチェックするということです。
お店にあるポスレジデータ、予約表などの売上資料と、
お店のレジ金・現金出納帳のチェックだけではありません。
実は、税務署が知っている数日前、前日の売上が、
お店の売上としてカウントされているかどうかもチェックされます。
つまり、
「税務署は、調査の前にお客様として来店することがある。」という事です。
新規のお客様として、予約をして、施術をうけにくると。
この時に、税務署が受けた(払った)施術が売上に上がっているかどうか。
これをチェックすることで、売上を誤魔化しているかどうかを確認しているということ。
それだけ、美容業に対する税務署のチェックは、厳しいものがあります。
売上を誤魔化すのはやめてください。
調査で指摘されたら、最もペナルティーが大きいこと。
また、「調査が来たらどうしよう。。」
という気持ちで日々過ごさなければならないのは、精神衛生上よろしくありません。
売上はあるべき金額を計上して、
節税するなら、スタッフさんのため、お客様のために経費を使う。
そして、利益が残ったら、キッチリ税金を払い、手元現金を増やす。
成長を続けるオーナーさんの行動・思考には、こういう共通点があります。
「現金の売上を、ちょろまかしていないかな?」
万が一、思い当たるふしがある場合は、すぐに修正申告をなさってください。
kei
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